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趣味を聞かれて気づいたこと - 200527 -

「趣味はなんですか?」

そんなことを聞かれたわたしは、今日もしばらく考え込んでしまう。昔から、こういう類の質問が苦手で、それは今日だって例外ではなくて。

ひとしきり悩んだ後に「なんですかね、趣味」なんて気の抜けた返事しかできなかった。

ひとりの時間にしたいことが趣味なのかなって考えてみたけど、それはあまりに多岐に渡っていて、かといってすべて趣味と言うには心許なくて。

結局「テレビが好きです。ドラマとかNHKの番組をよく見てます」と答えたところで昨日放送されていた『逃げるは恥だが役に立つ』の話題に変わったので、なんとかなったのだけど。(テレビ好きだしドラマも好きだしNHKの番組も大好きなのは事実です。)

かといって、ドラマに詳しいわけでもないし(夫に言わせると詳しいらしいんだけど、本人としては全然です)、ずっとテレビを見ていたいわけではない。趣味というには物足りなさが残る。

それから悶々と趣味について考えてしまった。

他の趣味っぽいことも、ギターもFの壁どころかそれより何段階も前で挫折したし、歌も一人で歌いながら歩くのは好きだけど人には聞かせたくない。マラソンとかヨガとか身体を動かすことは好きだけど、運動神経は悪い。カメラも好きだけど、満足には撮れていない。スイーツも好きだけど、専用アカウントを作るほどの情熱は捧げられない。

なんてことを書きながら、もしかしてわたしの趣味って書くことなのかなと思い始めている。行きの電車でも帰りの電車でもこうして日記を書いているから、こんなに書いている人はもしかしたら少数派なのかもしれないよなあ。書くことは好きだし、ずっと何かを書いて生きてきたけれど趣味と言えるほどではない。書くことしか表現の方法が見つからないだけだし、誰かに訴えかける文章を書くほどの能力もない。

なんてことを、ほら、もう780字も書いている。

趣味は書くこと、なんて言ったらどんな返事が返ってくるのかな。「ブログとかやってるんですか?」なんて聞かれるのだろうか。

それでもわたしは自分がライターだと名乗るにはやっぱり心許ない。

と書きながら、もしかしてわたしに必要なものは「自分の好きを肯定する勇気」なのではというひとつの結論の輪郭が見えてきた。

ギターも歌も下手くそだけど、心地よい音楽は好き。
運動神経は悪いけど、身体を動かすことは好き。
自分で楽しむぶんには、お菓子が好き。

ということに、書きながら気づく。

だからわたしは、書くことが好き。

なんだ。好きがいっぱいじゃん。



趣味はわからないけれど、好きなことはたくさんあるみたい。そんなことに気づいた5月の終わりの夜。

好きなことがたくさんあると気づいた今日は、ほかほかとした温かい気持ちで寝られそうです。


おやすみなさい。


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