見出し画像

移り行く景色

先日夜食を求めに地元を歩いていた時の事だ。
ある場所を通った時にはたと気付いた。
ソコにあったあったはずの建物がスッポリと無くなっていたのだ。

それはボウリング場だった。

地元の中ではかなり大きな建物で、ボウリングだけでなくゲームセンター・ビリヤード・卓球・カラオケ更にはワンコイン¥500で食べれるバイキングレストランもある複合娯楽施設だった。
友達とよく遊びに行っていたし、家族ともボウリングをよくした(父親はマイボウル・マイグローブ及びクラブに入ってた)。

そんな思い出の場所がいつの間にか無くなっていた。

調べたら2年前ぐらいに既に閉鎖されていた。
でもその時期に通った事もあるが全然気が付かなかった。
多分勝手に自分の中で"あって当たり前"だという錯覚していたのかも知れない。
もしかしたら自分が知り得ない所で同じ事かあるのかも。
とはいえ何だか凄く寂しくなった。
多分その場所が自分が想い出として過ごした最後の地だったから余計そうだと思う。
それと今の若い子達は何処で遊んでるんだろう。
もう地元には娯楽施設が無い。
変にそんな事を心配したりして。

僕はずっと生まれたこの街に住んでいる。
昔は下町風情溢れていた。
商店街があり自分の母方の祖父もそこで店を構えていた。何だか活気があった気がする。
市の開発で立ち退きを余儀無くされ
現在はそこに大きなショッピングセンターが建っている。
別に今街に活気が無いわけじゃないが
前のままであればちょっとしたレトロな観光地になってたんじゃないかとたまに思ったりする。
でも決して僕は懐古主義では無いし
当然物事は移り変わるものだ。

逆に現在の街の風景が想い出の人も沢山いる。
数年後僕と同じような感覚になるかも知れない。
人それぞれに大切な記憶がある。
よく「私達の時代が1番良かった」と聞く事があるが
僕はあまりそれが好きじゃない。
どの世代もどの時代も素晴らしいのだ。
だから貴方も自分を誇って欲しい。
俺も含め。

そんな事を思いながらてっちゃん丼を食べました。
美味しかった。
(画像はありません)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?