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2023/1/10 願掛け

投稿してないのに日付けが過去のものなのは更新履歴だけを残して下書きに戻したものを再編集するから。という小学生の宿題のごまかし方のような裏技を知り、ここ最近の投稿はリアルタイムのことがほぼない。勢い任せで書くとESの時に指摘されたように”稚拙”な文章になってしまうかもしれないから、格好つくように丁寧に筆を進めていく。思ったままを添削というフィルターにかけるのは心が痛むが、誰かを傷つけてしまうよりはマシなのだと納得しよう。そんな言い訳をする完璧主義という名の怠け者にはnoteは向いていないのだろうな。

今日、バイトの先輩が退職した。
年明け早々に新年会兼送別会をした彼の最終出勤日が今日だった。数日後、彼は日本を立ちかねてからの目標だった長期の海外留学に行く。自分よりも2年バイトの先輩で、だけど歳は一個下で、というお互いに適度に気をつかう関係。もちろん特別仲が良いとか悪いとかはなかったが、そんな彼を自分は少しだけ尊敬していた。バイトとしての仕事はマスターしているし、誰からも「彼がいるなら大丈夫、なんとかなる」と頼りにされる存在。就活の面接の際、バイトの話は彼のエピソードを拝借した。最後に退勤を押した彼をスタッフ一同拍手でお祝いもしたりもしていた。
彼はまさしく自分の人生を生きているという人だった。大学を中退して留学しようと準備していた時に2020年になり、1年フリーターとしてバイトと勉強を頑張ってあらためて専門学校に入学し、そしてこの冬目標だった海外に行くことを叶えた。自分の進むべき道にしっかりと自分の足で進めている。歳下だけど濁り一つなく心からすごいなと思う。
波瀾万丈で濃い人生がやっぱり羨ましかった。

年が明け、卒業単位として必要な最後の卒論提出を来週に控えた。
これを出せば卒業要件単位を取得し終え卒業となる。なってしまう。
大学生活を終えてしまう。
より一層敷かれたレールの上を歩く人生が始まってしまう。
その名残惜しさよりも薄っぺらいまま歩んだ自分への後悔や恨みの感情の方が強い。コロナもあったからと言えるけど、それだけじゃない。ただ自分の行動力の無さを情けなく思う。他人に迷惑をかけないで黙って生きて黙って死ねとも思うが適度に迷惑をかけてきたしどれも中途半端。
比べたくなくても比べてしまう。
だからこそなのか彼はすごいと思う。

ここ最近、特にこの1年、ひたすらに若さが羨ましい。CreepyNutsも歌にしていたが可能性があるっていいなと。卒論でも「可能性」について触れた。ギャンブルだと「期待値」と表されるのかもしれない。
もしかしたら〜ワンチャンある〜みたいな。

街中をまだ好奇心の眼だけを大きく開き、興味を示す顔をしながら手を引かれていく子供たち。
自分はこう思うから〜と進路に向かって頑張れる受験生。
彼らはなんにでもなれるだろう、頑張れよ!
って思う側になってしまったことも哀しい。
そんな可能性を味わえる自分に残された時間はあと2ヶ月。
いっそのこと自分も飛んでみるか…。

また飲みに行きましょう!と誘ってくれた彼に対して「その時までお互い死なない程度に頑張りましょう!」と返した。自分もバイトをやめるし、彼もしばらく帰ってこない。おそらく一生会うことはないだろう。会えたら奇跡、会えなければ頑張り続けるだけ。そんな願掛けのような別れの挨拶だった。

弱音を吐いておきたくて殴り書き程度での投稿。
余計なお世話かもしれないがどうか彼が素晴らしき人生を歩めますように。


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