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建築に関する記事
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2018年3月の記事一覧

生物建築舎 藤野高志さん review

生物建築舎 藤野高志さん review

−木が死んでからが建材ではない。

生物建築学舎の主宰である藤野高志さんは言った。
今までになかった考え…。
私は新たな衝撃を覚えた。これまで製材された木材を当然のように学び、この目で見てきたからだ。
だが藤野さんはこう考えている。

棒グラフ状にはめられたガラスの内側に、樹木を一本植えるとそれはドアの働きをすると。

樹木の活用例を挙げると、生物建築舎のアトリエである『天神山のアトリエ』は、中央

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403architecture[dajiba] review

403architecture[dajiba] review

−“リノベ”を重視しているというよりは、建築をつくるときの、都市への関わり方について模索している。

彌田徹さんが放ったこのワンフレーズが、403 architectureの建築そのものであると感じた。
403 architecture [dajiba]は辻琢磨さん、橋本健史さんと彌田さんの3人の建築家を主宰としていて、リノベーションを中心とした建築を多く手掛けている。
そんな彼らの建築を根拠づけ

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COOP HIMMELB(L)AUの建築

COOP HIMMELB(L)AUの建築

コープ・ヒンメルブラウのオブジェ的建築に圧巻。

90年代前まで建てられなかった、彼らのアンビルドの構想を現代の技術が実現させた。

コンフリュアンス博物館 (フランス)

フローニンゲン美術館 (オランダ)

BMWヴェルト (ドイツ)

釜山シネマセンター (韓国)

以下追記

この時僕がどこに圧巻したのかを見つめ直してみた。

一言でいうと

"何にも囚われていないプロポーション"

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水の教会

水の教会

昨夜はトマムリゾート地内にある、安藤忠雄氏が手がけた水の教会を訪問。

書籍や話では見たり聞いてはいたものの、訪れたのは初めて。

水の教会 冬夜

意図した長い動線を抜け、祈りの場にたどり着いた。
自然に切り取られた人工は美しく、まるで人工もが自然に感じられた。

「ずっと居ていられるなあ」

そんな心情だった。

不思議な体験をしたものだ。
心が自然と十字架に向き、祈る。
そして心は浄化さ

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