打算的になろう
草の根DXに愛社精神で取り組む社員に、もっと打算的になれ、という記事。
❝「今どき愛社精神なんてないよ」と笑う人が大勢いるかと思うが、なかなかどうして、新卒入社して終身雇用の心地よさにどっぷり漬かっている人たちの間では、昭和のノリであるはずの愛社精神はまだまだ健在だぞ。❞
❝経営者が課題解決を現場に丸投げしても、現場の社員たちは(部分最適につながる)創意工夫と長時間労働という献身的な働きで何とかしてしまう。これを愛社精神と言わずして何と言う。❞
これは、本当にそう思う。愛社精神があるときに染まった「会社のために」という社畜感覚が、長時間労働は仕方ないと諦めて受け入れてしまっている。
「会社を良くしたい」は、本気で会社組織のことを思ってではなく、会社の業績が上がることで自分の評価も給与も上がると思えるなら、自分のために本気でやれば良い。
ただこの記事で筆者は、現場社員が草の根DXに「けなげに」頑張っても、現場に丸投げの会社で成功する確率は低いぞ、とも言っている。現場だけで頑張ってもどうにもならないこともある。
そうだねぇ。とてもよく分かる。これ、取り組む対象がDXに限らず、会社施策全てに対して言えると思った。そして、自分の場合、労働組合活動も同じだと思った。
会社を良くしたいの根本は、会社で働く労働者の雇用条件を良くしたいから。そして、異常な長時間労働をなくして働きやすい組織にしたいから。会社の業績が良くなることで、働く側に見返りが欲しいから。あくまでも自分たちの打算のために。
そして、組合活動を通じて会社経営に建設的に働きかける活動、業務改善や組織改革に取り組む経験は、どこに行っても活かせると思っている。今いる企業を踏み台にして、自分の経験値を上げれば良いのだ。
これくらいの気持ちじゃないと、本気で組合活動なんかやっていられない。
好きでやってるだけだけど、それが結果的に世のため人のためになるなら嬉しい。