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そして、初めての九州。

「あおいのきせき」を書き上げ、とりあえずなんとか帰還できたことを祝って、

というより、

ただ九州を一回りするという"欲望"にとりつかれた僕は、翌、11月に無計画な旅にでることになりました。

京都への旅に続いて、すぐにまた、「遠い太鼓」がなったのです。

いまはなきJAS(東亜国内航空)の飛行機で羽田から大分へ飛びました。

大分空港へついたのは夕方。路線バスでとあるホテルへ向かったのです。

この旅の詳細を、実はよく覚えていません。持って行ったコンパクトデジタルカメラを、旅の途中で壊してしまったのもあります。

鹿児島の家電量販店で新しくカメラを手に入れました。オリンパスのコンパクト。手元にある画像データを見ると訪れた場所、日時が分かります。しかし、カメラが壊れる以前の旅の記録がありません。

大分空港から路線バスで海岸沿いのリゾートホテルに向かったことは覚えています。既に夕暮れていました。

旅は、おおよそ携帯電話(ガラケー)のi-モードでJTBへアクセスし、翌々日の宿を予約することを繰り替えすというものでした。

地図はどうしたかよく覚えていません。「るるぶ」を持っていたようにも思えます。

とりあえず、大分を起点にして外回り(右回り)で九州を一周しようと決めて、あのキャット・ストリートの部屋を鍵もかけずに飛び出したのです。

僕は、その時、ちょっとずれていたのか。
ずれている「現実」に、その後「適合」してしまったのかは分かりません。

なんというか、「部屋に鍵をかけるという行為」に意味を感じることが出来なかったのです。

そして九州へ。大分から。

どうして大分だったのかいまもってよく分かりません。よく分かりませんが、僕の初めての九州旅行は、大分からはじまったのです。

つづきます。

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