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青い空が好きなんだなって思う。


45歳。
バツイチ。
成人した息子が3人いるが別居しているからか、
どうにも淋しい気持ちは拭えない。

同居人はいるが
同居人は所詮同居人。

家族でもなければ
家賃を出してくれるオトコ
以外の何者でもない。


なんというか

わたしはいつも淋しかった。

淋しかったというのは
過去形で、
今の正直なわたしの気持ち。

人は、
過去の栄光に縋る。

わたしの過去の栄光は
断トツ、
それしかない、

育児暗黒時代だ。


どうして、
あんなに辛かった日々を
忘れることができないのだろう。

むしろ
思い出さない日はなくて
こどもたちの顔を思い浮かべては
つい
4人のグループラインに
どうでもいいことをラインしてしまう。


3人が小さかった頃、
一度にいくつまでの動作を同時にできるんだろうと
実験して

授乳しながら
歯を磨いて
トイレに入ったことがあったが

結局
授乳しかできなかったことを思い出す。

15年来のママ友とは
あの頃は忙しくて辛かったけど
1番いい時代だったよね

そんな話をしながら
飲むお酒が好きだ。


あの頃は
空なんて眺めることなんてなかった。

今は
出勤するたびに空を見る。
なんだろうな。

空が青いと
空が青いなあと思う。

あの頃にはなかった感情が動く。

空をみて
青い空が好きだなーなんて
思う頃から
淋しい気持ちが薄らいできた。
いい具合に仕事に集中して、
歳を重ねられているのだろうか。


育児暗黒時代。
地獄があるから天国がみえる。

今、SNSで死にそうなくらい
弱音を吐いてる育児全盛期のママ達に
言ってやりたい。


歯を食いしばって
今を乗り切って。
頑張れって。

そのママ達に
何か伝えられる機会がないので
ここで思い切りエールを送りますね。


#創作大賞2023

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