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研究者の能力開発についてのアンケート結果報告

はじめに

先日、研究者の能力開発についてのアンケートを取りました。

拡散にご協力してくださったみなさま、回答してくださった57名もの研究者のみなさま、本当にありがとうございました。
感謝の気持ちを込めて、アンケート結果をまとめたものを報告させていただきます。

アンケート結果① 回答者の属性・年代・分野・所属機関

属性・年代・分野・所属機関のいずれにおいても、幅広い層にご回答いただけたことがわかりました。
属性と年代については抜きん出た層はありませんでした。
分野については理学、所属機関については国立大学が最も割合が多い結果となりました。

アンケート結果まとめ.005

アンケート結果まとめ.006

アンケート結果② Vitae RDFの4ドメインに対する回答

Vitae RDF (Researcher Development Framework) における、4つのドメインについて、「伸ばせていない・伸ばす機会が無い」と感じるものをご回答いただきました。

「伸ばせていない・伸ばす機会が無い」と感じるトップ3
🥇 C3: 財務、資金調達、リソース 33票
🥈 B3: 能力開発、キャリア開発 30票
🥉 D3: エンゲージメントとインパクト 25票

ドメインA: 知識と知的能力
研究を行うための知識、知的能力及び技術

アンケート結果まとめ.001

ドメインB: 個人の能力
有能な研究者になるための資質とアプローチ

アンケート結果まとめ.002

ドメインC: 研究の管理運営
研究を行うための規範、要件及びプロ意識

アンケート結果まとめ.003

ドメインD: エンゲージメント、影響とインパクト
他と協働し、研究の広い影響力を確保するための知識とスキル

アンケート結果まとめ.004

アンケートを取った理由

アンケートを取る前に、「研究者は、キャリア開発と資金調達に課題感を持っている」という仮説を立てていました。自分自身が博士後期課程時代にその課題感を持っていたからです。今回の結果から、過半数以上の研究者の皆さまが同じように悩んでいることがわかりました。

研究者のキャリア開発と資金調達を支援できないだろうか。

わたしには、「科学技術と社会をつなげる橋渡し人材になる」という夢があります。その具体的なアクションの一つとして、研究者のキャリア開発と資金調達支援を思いつきました。アンケートを取った理由は、本当にこのような支援を求めている研究者がいるのか知りたかったからです。

実は、Vitae RDFを活用した研究者と企業の共同研究マッチングサービスというテーマで、とあるピッチコンテストにチャレンジしたのですが...落選しました。(※ Twitterで「大きな夢にチャレンジしている」と言っていたのはこの件でした。)

悔しい気持ちでいっぱいで、まだ完全復活できていません。でも、次のネクストアクションを自分に課すことにしました。

1.「科学技術と社会をつなげる橋渡し人材になる」という夢をまた抽象的に捉えてみる
2.今からできる「研究者のキャリア開発と資金調達支援」を考えてみる

2については、「資金調達支援」ということで、不定期でResearch Fund 3.0というオンラインイベントを開催しています。このイベントの趣旨は、「研究費に関する様々なステークホルダーを招聘して、研究費のイマとミライを言語化する」というものです。

告知はTwitterやnoteで行ってまいりますので、タイミングが合いましたらぜひご参加ください。

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