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あなたの「ハイパフォーマンス」を妨げるもの...(2)焦点のブレ

(写真はシンガポールの店先に積まれたオレンジ:2013年9月撮影)

ハイパフォーマンス・コンサルタントの髙澤健です。
あなたが「最高の自分」に向って成長し続けるために書いています。

「ハイパフォーマンス」って電子機器の高性能のことじゃない?
はい、確かにそういう用法があると思います。

ここでいう「ハイパフォーマンス」とは、私たち一人ひとりが、「その時、その場面で出すことのできる最高の実行」のことを指しています。

当然のことながら、「ハイパフォーマンス」は、自分の成長に合わせて、また置かれている状況の中で絶えず変わっていくものです。

「ハイパフォーマンス」を妨げるものに光を当てて取り扱っています。

第一回目は「現状維持の心」でした。

今回、第二回目は「焦点のブレ」です。

焦点を合わせること

リーダーシップの鍵をひとことで言うなら

「選択と集中」
(あれ、二言でしたね、失礼w)

みなさん既に、良くご存じのことです。

あれも、これも、と多くのことに力を分散させず、成すべきことを絞り込んで、そこに力を集中して注ぎ込むことで、最大効果を得ることができるからです。

ですから、リーダーは、何を選択するのか選択しないのか。すなわち、成すべきことは何なのか、そして何をしないのか、を明確にすることが大切になります。

この力を集中させるポイントを「焦点」といいます。

レンズの焦点が合っていないと、写真ならぼやけたものになります。
(私の顔なら多少ぼやけていた方が良いかもしれませんがw)

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これだといわゆるピンボケですね。どこに「ピント」を合わせたのかがわかりません。

このようにどこに焦点を合わせたのかが、分からないブレた状態では、力を集中することができないわけです。

ピント=焦点

少し横道にそれますが、「ピント」がぼやけているという時の「ピント」ってどこの国の言葉でしょうか。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、もともとはオランダ語から生まれた言葉です。

オランダ語では「brandpunt」

前半の「brand」が燃える、焦げる
後半の「punt」が点

と言う意味だそうです。この最後の「punt」が耳に残って「ピント」となったようですね。

小学校の理科の時間にやったことのある実験を思い出す人もいるでしょう。太陽の光を凸レンズで紙の上の一点に集めると、モクモクと白い煙が出てきて、紙が燃え始めるのです。

この焦げる点が、焦点。(古くは「焼点」とも書いたそうです)

分散した光では紙が燃え始めることはないのですが、焦点を定めて、光を一点に集中させるならば、火をおこすほどの力になるということです。

同じように焦点が合っているなら、「ハイパフォーマンス」が発揮されて、成果が出るというわけです。


弓矢を射る前に的を定める

誰でも弓矢を射るのであれば、まずは的にねらいを定めるでしょう。

だれも弓矢を当てずっぽうに射ってから、矢が刺さったところに同心円を描いて、「やった〜ど真ん中!」とやる人はいないでしょう。

また、的のある方向に大体で良いな、と狙い定めることなく射る人もいないと思います。

ところが、私たちは何かを実行するときに、的を明確にしてから弓矢を射っていないことがあるのです。

つまり、どこに焦点を合わせるのか、的はどこなのか、そしてどのような成果を期待するのか、それを実行に移す前に明確にしていないことがあります。

「キチンとやる」
「しっかりやる」
「よく考える」
「丁寧にやる」

なんとなくわかるようで、焦点は定まりにくいですよね。

これでは実行した後にどうだったかと感想を言うことはできても、客観的な評価はできなくなります。それに、なによりも実行に移すときに「ハイパフォーマンス」が引き出されないのです。

目標達成に向かって行動を起こす前に的を明確にすることによって、力を集中させる業務の遂行が可能になるわけです。

逆に実行前(弓矢を射る前)に達成目標が明確でない(的がピンボケしている状態)では、「ハイパフォーマンス」が発揮しにくくなってしまうのです。


まとめ

「焦点のブレ」「ハイパフォーマンス」が発揮されることを妨げます実行前に目標や目的が明確にされることによって、焦点が定められ「ハイパフォーマンス」が引き出されると言っても良いでしょう。

実行に移す前に「焦点のブレ」をなくして、「ハイパフォーマンス」を発揮しましょう。






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