奥多摩日帰り酒飲み旅行
8月11日、山の日だから、というわけではないですが、ちょっと電車に乗って遠出したくなったので、奥多摩まで行ってきました。
行先は正直言うとどこでもよかったんですが、JR東日本の「休日おでかけパス」のエリア内だったのと、以前から気になっていたクラフトビールの醸造所と日本酒の酒蔵が沿線にあるので、これで旅のテーマが決定。名付けて「奥多摩日帰り酒飲み旅行」です。
出発:ホリデー快速おくたま号
まずは休日おでかけパスを購入し、改札を抜けます。
休日おでかけパスの詳細については以下のリンクをご覧ください。
https://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2490
新宿駅からは特別快速ホリデー快速おくたま5号に乗ります。
昔はホリデー快速おくたま・あきがわ号という名前で、前6両が奥多摩行き、後ろ4両が武蔵五日市行きで運転されていましたが、青梅線の青梅~奥多摩間でワンマン運転が始まってからは青梅止まりとなり、奥多摩へは青梅で乗り換え、武蔵五日市へは拝島で乗り換えということになりました。
この日は夏の観光シーズンでもあるため、青梅から奥多摩までは6両編成の臨時列車に接続でき、奥多摩まで最速で移動できます。
停車駅は新宿、 中野、 三鷹、国分寺、 立川、西立川、拝島、福生、青梅で、青梅から接続する臨時列車は、青梅、御嶽、奥多摩と停まります。立川までは通常の青梅特快と同じ停車駅ですが、青梅線内でも通過駅が設定されているのが青梅特快との違いです。西立川に停めるのは昭和記念公園の利用客を意識しているのでしょうかね。
そんなわけで新宿から2時間弱で奥多摩駅に到着。
青梅線の青梅~奥多摩間には「東京アドベンチャーライン」という愛称がついています。
ちなみに奥多摩駅には18年ぶりの訪問。以前来たときは高校3年生だったので、当然ながら酒を飲むなんてことは選択肢に入らず、そんなに金を持っていたわけでもないので、当時の「ホリデーパス」で単に乗り鉄しに来ただけだったのでした。
2006年当時は「四季彩」という観光列車(上の写真の左に写っている電車)が走っていて、これを狙って行ったのを覚えています。多摩川が見える側の窓に向かって並行して座席が設置してあるやつです。
VERTEREへ
話を戻して、最初の目的地であるクラフトビールのタップルームは11時開店。10時台に到着して開店までは時間があるので、少し周辺を散策することに。
開店15分前くらいを狙って店の前に戻ると行列ができていました。
ネット上の情報だと現金のみと書かれているところもありますが、最近キャッシュレス決済にも対応したようです。駅の近くにATMはないので(コンビニは古里駅まで行かないとないです)これは助かりますね。ちなみに平日は営業していないので注意です。
行列は大したことなかったので、開店後すぐに店に入れました。
一杯目に選んだのがPassifloraというHazy IPA。Passifloraとはトケイソウのことで、パッションフルーツ(Passiflora edulis)を意識したネーミングなのでしょう。
IPAというのはIndian Pale Aleの略で、インドに輸出する際に防腐のためにホップをたくさん入れたペールエールから来ているのですが、そういうわけで普通のビールよりも苦みが強いです。その中のいちジャンルであるHazy IPAですが、Hazy = かすんだ という名前通り、ちょっと濁った見た目が特徴です。
とまあ、こうやって説明が長くなりがちなのがクラフトビールなんですが、お付き合いいただけると。
このHazy IPA、普通のIPAとは製法が異なるらしく、苦みはそれほど強くなくて、ホップの爽やかな香りが強いのが特徴です。名前の通りトロピカルフルーツのような華やかでさわやかな香りがする美味しいビールでした。
2杯目はHortia。Lithuanian Wheat(リトアニアンウィート)という初めて見たスタイル。調べて知ったのですが、リトアニアもビールで有名なんですね。こちらは柑橘とスパイスの香りが効いた白ビールで、ベルジャンホワイトなんかと似てます。
やはり暑い季節はスタウトとかペールエールみたいな重めのやつじゃなくて、こういう軽いビールが飲みたいですよね。
続々とお客さんがやってくるのと、そこまで僕が酒に強くないのと、また次の訪問先があるのとで、ハーフパイント2杯でサクっと終わらせて、再び青梅線に乗り込みます。
ちなみにVERTEREのビールは奥多摩の複数個所で缶が買えるほか、通販サイトもあるので気になった方はぜひお取り寄せをしてみてください。コンビニで買える缶ビールよりはお値段が張りますが、その分クラフトビールの奥深さが楽しめますよ。
澤乃井園へ
奥多摩駅から6駅、沢井駅で降ります。
駅名標で早速ネタバレかましてますが、この沢井駅から歩いてすぐのところに小澤酒造という酒蔵があります。そこに併設されている澤乃井園のきき酒処が今回の目的地です。
ちなみに事前予約が必要だそうですが、湯葉懐石が食べられるままごと屋というお店もあります。
5勺(0.5合)のきき猪口つきで300円から。2杯目以降は100円引きで、お猪口は持ち帰れます。
こういうところに来るとついつい珍しい物を飲みたくなってしまうので、一杯目は夏の生酒である「さわ音」をチョイス。まさに爽酒ど真ん中、って感じの味で、フレッシュな飲み心地。これはキンキンに冷やして飲みたいですね。
こうなると2杯目は少しフルーティな方向に振りたくなるので「蒼天生酒」をチョイス。吟醸香が香りましたが、生酒ということもあってすいすい飲める軽さ。
もう一杯いけるな、って思ったので江戸時代の造り方を再現したという「元禄」を三杯目に。
黄色に色づいていますが、これは活性炭ろ過をしていない日本酒であれば割と一般的な色。芳醇甘口系でした。
澤乃井ガーデンでざるそばを食べてから、澤乃井園を少し散歩して、沢井駅へ戻りました。
もえぎの湯へ
青梅線で再び奥多摩駅へ戻ってきました。奥多摩駅から氷川トンネル(旧道)を抜けて徒歩10分ほどのところにある温泉施設です。
酒を飲んだ後はひとっ風呂浴びて行きましょうということでこちらへ。
渓谷が見える旅館の日帰り入浴と比較すると景色はそこまでよくないようですが(奥多摩の旅館の日帰り入浴に行ったことがないのでわかりませんが)、森の香りを感じる露天風呂でリフレッシュできます。休憩所ではわさびを使ったそばや鹿カレーなんかが食べられますが、さすがにそこまでお腹は空いてないのでソフトクリームだけにしておきました。
帰路
さて、帰るわけですが、行きと同じルートで帰ったら面白くないよねってことで……
拝島から八高線に乗り換えて八王子へ。
八王子に来た理由は、八王子まで行けば多摩地区と山梨県のお土産が買えることがわかっていたので、それが目当てでした。
駅ビルでお土産を調達してからは横浜線へ。横浜線も久々に乗りました。
川崎で夕飯を食べて行こうかと思って下車しましたが、お目当ての中華料理店に行列ができていたので、結局川崎では何も食べずに帰宅。家で荷物を整理して近所の中華料理店へ行くことになったのでした。
こういう突発的な計画変更ができるのは一人旅の利点ですね(笑)。
まとめ
奥多摩に行ってハイキングをするわけでもなく、ただ酒を飲んでいい景色を眺めて温泉に浸かって戻ってくるだけの一人旅でしたが、よいリフレッシュになりました。奥多摩をちゃんと観光したのもこれが初めてでしたが、都心から気軽に行ける距離でこんな休日が過ごせるとは思っていませんでした。
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