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トリロク・グルトゥ Trilok Gurtu "God Is a Drummer"

トリロク・グルトゥを初めて聴いたのは、1989年のジョン・マクラフリンのトリオでの演奏だ。私の宝物のアルバムの一枚だ。

絶版になっているのか、Amazonのリンクを貼ったが中古でのみ入手可能なようだ。Spotifyでも見つからない。素晴らしいアルバムなのに惜しいことだ。
このCDとは別のステージだが、同じトリオのライブがYouTube動画で上がっているのを見つけた。以前に雑記帳に貼ったような憶えがあるが再録しておこう。

ジョン・マクラフリンの超複雑・超高速かつ正確でエネルギッシュなギターがスリリングでいい。全力疾走での綱渡りをやすやすとしているようだ。このころはギターシンセのピックアップのついたアコースティックギターを弾いていて、歯切れがいいギターの音もいいし、そこここで抑制の効いたシンセの音がかぶって効果的だ。ドイツ出身のベース、カイ・エクハルトもなかなかすごみのある演奏で、3人の超絶的な演奏が映像とともに楽しめる。

とくに、3人の口頭でのリズムの掛け合い "Konokol" が楽しくスリリングで聴きどころのひとつだ。

トリロク・グルトゥはインド出身のパーカッション奏者で、インドのタブラだけでなく、様々なパーカッション、西洋のドラムセット、声なども駆使して表現豊かに演奏する。上に貼った動画でも見ることができるが、水の入ったバケツを使ってきらびやかな音をだすなど、創造性という点ではなかなか他に類を見ないミュージシャンだと思う。

トリロク・グルトゥ - Wikipedia

2年前、2020年にリリースしたリーダー・アルバム "God Is a Drummer" は楽しい粒ぞろいいの楽曲で元気がでるアルバムに仕上がっている。1曲目の "Josef Erich" は軽快な出だしでテンポよく気に入っている一曲だ。 3曲目の "Obrigado"もエスニックな曲構成で楽しめる。

2021年の "21 Spices"、ドイツ放送のビッグバンド・NDR Bigband との共演もなかなかよかった。


今年(2023年)になってついこの間にリリースされたシングル "So Happy”もボーカルが入ってポップな仕上がりだ。たぶん今年のどこかでアルバムがリリースされるのかな、と想像しているが本当に楽しみだ。


そして、なんといっても今年2023年のハイライトは、ジョン・マクラフリンのインド音楽バンド、シャクティ (Shakti)。今年が50周年ということでツアーを敢行しているらしい。そして、夏にスタジオアルバムがリリースされる予定らしく、今年はこのへんがおおいに楽しみだ。



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