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アリィ・ケイタ:Aly Keïta "Kalan Teban"

つい最近、ひょんなことからアフリカはコートジボワール出身、バラフォン奏者の Aly Keïta (アリィ・ケイタ) を知った。2020年のアルバム "Kalan Teban" を聴いてみよう。

Jan Galgen Brönnimann (B-cl, S-sax, ..) と Lucas Niggli (ds, perc) との異色のトリオだが、軽快でリズミカル、心地よいアンサンブルで楽しく聴ける。思えば、木琴に木管という柔らかい音の組み合わせは自然なのかもしれない。

このトリオで2015年にもアルバム "Kalo-Yele" をリリースしている。こちらも同様にいい。

バラフォンは西アフリカで見られるヒョウタンを共鳴胴とする木琴だ。馴染みのない方でも動画を視聴すればわかるだろう。というか、動画のサムネイルを見るだけでわかるかもしれない。

なお、この動画で共演しているパーカッション、Oswald Koaumé もコートジボワール出身とのことだ。

1969年生まれということだが、デビューアルバムは2007年、Spotifyで見る限り、リーダーアルバムは上の2枚のアルバムを含めて4枚なので、多作ではないようだ。

2007年のデビューアルバム"Akwaba Inisènè"は、ボーカルにDobet Gnahoré、トロンボーンやトランペット、ギターも加え、華やかな音作りだ。


2020年の "Farafinko" はバラフォンのソロで、より素朴で心地よい楽曲が揃っている。


最近、ベトナムの女性ボーカル フオン・タンとの共演で知った二胡奏者 Guo Gan (グオ・ガン) とのコラボもあるのには驚いた。このあたりはフランス繋がりということなのだろうか。なんにせよ、贔屓にしているミュージシャン同士が共演しているのを見つけると嬉しいものだ。
2017年の "Peace in the World"。

この二人で来日したこともあるようだ。

アルバム "Kalan Teban", "Kalo-Yele" のトリオでのライブ動画があがっていた。

新規を狙ってグイグイくるわけでもなく、伝統へのこだわりに固執するわけでもなく、あくまで柔らかく心地よい、懐かしいのに新しい。


素晴らしいミュージシャンに巡り合えたと思う。これからも楽しみだ。


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