見出し画像

カーリー・サイモン:Carly Simon "Nobody Does It Better"

多くの人が「自分応援ソング」というのを持っていると思う。ここぞというときに聴きたい一曲、勝利の余韻に浸っているときに聴きたい一曲、あるいは、落ち込んでいるときに自分を鼓舞する一曲、そういうヤツだ。私の場合は、仕事が思い通りに上手く運んだときに聴くのが、カーリー・サイモンの "Nobody Does It Better"、1977年の映画「007 私を愛したスパイ」の主題歌だ。

あなた以上にうまくできる人なんていない、そんな風に歌ってもらってニヤニヤとするわけだ。

カーリー・サイモンのどこがいいか、といえば、その力強く明るい声もいいし、顔全面に広がるかと思える笑顔の口元がいい。歌詞はどちらかというと失恋がらみや叶わない想い系のものが多く、応援・元気を出す方向とは異なる気もするが、まぁ、雰囲気だ。どのアルバムもいいが、好きなのは Greatest Hits Live 1987年のライブ盤なのでちょいと古いが、そのタイトルどおり、ヒット曲満載のライブアルバムだ。上のYouTubeの動画は、そのビデオクリップだ。

一曲目の Nobody ... もいいが、2曲目の You're So Vain もいい。この曲は、2013年、テイラー・スウィフトととの共演の様子がインタビューとともに動画で YouTube であがっていて、テイラー・スイフトの魅力もいっぱいだ。

おばあさん(1945年生まれ)と孫(1989年生まれ)の共演というくらいの歳の差があるのだが、二人とも素敵だ。しかし、テイラー・スウィフトの英語は私にはめちゃめちゃ聞き取りにくい。私だけだろうか。

4曲目の "Anticipation"、7曲目の "You Belong to Me"、そして テンポがいい 9曲目の "All I Want is You"もいい。 このライブアルバムのハイライトは、"Coming Around Again" だろう。静かなゆったりとした導入もいいし、子供の合唱のコーラスを交えてドラマティックに盛り上がり童謡の "Itchy Bitchy Spider"を挿入しながら、 I believe in love と歌い上げる。そして、最後を飾る 美しい歌詞の "Never Been Gone" ...

"Coming Around Again"は同名のアルバムもよいが、ライブのほうが好みだ。クルーズ船でのライブだろうかこちらのバージョンもよい。 

カーリー・サイモンは1970年代に、ジョニ・ミッチェルやキャロル・キング、ジャニス・イアンらとともに活躍した。やはりシンガーソングライターで絶大な人気をほこったジェームズ・テイラーと一時期結婚していて、二人のデュエットの曲もあるが、あまり印象にない。オリジナルアルバムは2008年の "This Kind Of Love"が最新のようだ。

映画 "Working Girl" の主題歌の "Let The River Run" も大好きな一曲だ。

これも元気が出る曲で繰り返し聴いている一曲だ。映画は見ていないのだけれど、この動画を見ているだけで全部見た気になるところもお得だ。セピア色、古き良きアメリカ、という感じの雰囲気もよい。

そして、やはりカーリー・サイモンの笑顔だ。この人の笑顔にかなう人はなかなかいないと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?