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マジック・タッチ・3:タック・アンドレス Tuck Andress "Everything Is Gonna Be Alright"

先々週に、このマガジンで、アントワーヌ・ボワイエのことを書いたときに、クラシックの曲をギター一本で弾く話を書いた。クラシック・ギターの曲を弾くことではなくて、オーケストラや協奏曲、ピアノ曲などを、ギター一本で弾くことだ。

そうしたら、その二日後の 10月30日に、Ichika NitoがYouTubeに、ピアノの曲で有名なトルコ行進曲をギター一本で弾いている動画をアップしていた。

タイトルが  "When they say that you cant play classical music" 「クラシックの曲なんて弾けないよね、と言われた時に」ということで、まるで先の私の note 記事に反応してくれたかのようなタイミングだ。それにしても異次元のテクニックだ。

Ichika Nito は以前に紹介した。


さて、一本のギターでオーケストラのように弾いてしまう、そんな魔法のような超絶技巧のギタリストは、まだまだ大勢いる。そんな中で、一番ロマンチックに華麗に弾く人はたぶん、この人、タック・アンドレスじゃないだろうか。今となっては「超絶技巧」という感じはないかもしれない。しかし、パーカッシブでありながら柔らかいタッチでメローな音色の旋律と華やかな和音の響きにうっとりする。

このアルバム "Reckless Precision" は1990年リリース。一曲目の "Man In The Mirror" は、マイケル・ジャクソンの曲だ。歌ごころあふれる見事な演奏だと思う。 "Over the Rainbow", "Body And Soul", "Stella By Starlight", などなど、スタンダードばかりが並び、聴きやすいことだろう。

次の動画は、ジミ・ヘンドリックスの名曲を2曲メドレーでのライブ演奏だ。


ソロも素晴らしいけど、やはり奥さんのパティとのデュオ、タック・アンド・パティでの曲はどれもよい。

4曲目は、タックの十八番のソロでサンタナの名曲 "Europe" で、彼の演奏では特に好きな一曲。前半のメローな旋律もいいし、後半の盛り上がりがエキサイティングだ。

パティのソウルフルで明るい歌声もよく、その印象が強いせいか、タック・アンドレスのギターを聞くとソロであってもパティの歌が聞こえてくるような気がする。

パティの歌声を聞いただけで、なんだか満面の笑顔が目に浮かぶ。そして大きな体と心で包み込んでくれる感じだ。なんでも上手くいきそうな気がしてこないだろうか。

Everything is gonna be alright!


■ 関連 note 

やっぱりマジック・タッチといえば、スタンリー・ジョーダンだ。

■ 関連 note マガジン

1. 好きでよく聴いているミュージシャンを紹介。毎週木曜日に更新中。ギタリスト多め、たまに懐メロ。


2. 愛している女性シンガーに特化したのが、我ながらベタな名前だと思うが「世界の歌姫たち」。こちらはさらに愛している思いのたけのみの記事ばかり、週一、毎週火曜日に新しい記事を書いている。懐メロ多め。


3. いずれも、耳もあまりよくないし、知識も少ない、語彙力もない、なので、基本YouTubeやSpotifyのリンク貼り付けと「好きだー」「愛している」というだけの記事ばかりになっているし、そうなっていく。

私本人が楽しく書いていることだけは間違いない、それだけは伝わるだろう。


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