特許情報を上手く事業活動に活かすために必要なこととは?

前回の記事で、特許情報には事業活動に必要な情報が書かれていることに触れました。

でも、特許情報を積極的に事業に活用している企業ってなかなかいない印象を持ってます。私の会社もまだまだだし、私自身も、やっと提案できてきたなという印象です。それだけ特許情報を事業に反映させることが難しいということです。

では、どうすれば、特許情報を上手く事業活動に活かすことができるのでしょうか?私は、大きく分けると次の2つに何らかの原因があるのではと考えています。

1.特許情報の分析のしかた(分析内容)

例えば、ある特定の技術課題を抽出し、分析結果を報告してくただいと、事業部から依頼があった際、あなたならどのように分析していきますか?まずは関連特許を集めて、適当なキーワードを分類して・・・というような順番で検討する人や、特許マップソフトを活用して分析していく人がいるかと思います。始めは「やってる感」が出て快適に検討が進みますが、ふと気づくとジャングルにさまよって方向性が分からなくなった・・・と行き詰まった経験はありませんか?後日説明しますが、情報を上手く「分類」できていない可能性があります。だから技術の「傾向」が見えてきません。

2.分析結果の伝え方(報告)

そんな感じで「彷徨った感」丸出しの分析結果を依頼者に報告することになりました。とりあえず頑張ったアピールをするために、パワーポイントやエクセルに大量の文字や解読不能な図を作成して、なんとか体裁を整えようとしますが、時すでに遅し。誰も何も質問せず、「参考にします、ありがとう」だけで片付けられる虚しさ。。もう、こんな提案なんかしない!とアレルギーになっている知財マンを社内・社外で何人も見てきました。後日説明しますが、あなたが分析した結果を踏まえて、依頼者の疑問に答える「仮説」を導き出していますか?仮説がなければ相手に響かない「白紙の主張」になってしまいます。

意外と「2.」は盲点で、プレゼンスキルを磨くことが必要になってきます。次回は「特許情報の分析方法」について、説明していきます!

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