血糖値との格闘:サマーキャンプで得た新たな視点(「あゆみ会」のサマーキャンプのまとめ)
成育医療研究センターが開催している「あゆみ会」の2泊3日のサマーキャンプに、OBスタッフとして参加しました。
この記事では、キャンプの様子を日ごとにまとめ、私の経験や学びを共有します。
DAY 1 (8月23日 (金))
スケジュール
食事:
12:00頃 昼食
15:00頃 スイカ
18:00頃 夕食
22:00頃 おやつ
24:00頃 お酒とおつまみ(大人のみ)
運動:
13:00頃 運動会・水合戦
19:30頃 ナイトハイク
血糖管理の課題
この日は予想以上に低血糖になることが多く、持参した補食(グミ2種類)がなくなってしまいました。幸い、友人から補食を分けてもらい、大変助かりました。
夜中の大人の会の途中に血糖値が40mg/dL程度まで下がった際、周囲の親御さんたちが迅速に対応してくれたことに感謝しました。僕自身は、内心やばいと思っていたが、周囲の親御さんたちがの方が心配してくれました。
あと、そこにいた看護師のアドバイスを受け、基礎インスリン(Basal)を50%に減量して就寝しました。
気づき
普段の生活と比べて、キャンプでの活動量が予想以上に多かったよう。
血糖値の変動を注意深く観察する必要性を再認識しました。
DAY1の血糖値
DAY 2 (8月24日 (土))
寝る直前一回低血糖でアラートが鳴ったけど
起きたら高血糖ww
泊まりで意識しないといけないことの一つ
低血糖の時、アラートが鳴るから周り寝ている人を起こしたくないから低血糖より高血糖にしようとする。
スケジュール
食事:
08:00頃 朝食
12:00頃 昼食
15:00頃 おやつ(ソフトクリーム)
18:00頃 夕食
運動:
07:00 朝の体操
10:00頃 ハイキング
11:00頃 川遊び
血糖管理の工夫
僕たち、1型糖尿病は、食事のインスリン量を、上下の予定に合わせて調整します。
例えば、通常お米100gに対して炭水化物36g分のインスリンを投与するところを、運動が前後にある場合は、炭水化物20g程度に減量するなど、試行錯誤しました。
大人の会での話題
夜の大人の会では、子供たちが成長してお酒を飲む年齢になった際の対応について話が及びました。
1型糖尿病患者としての私の飲酒方法を共有し、情報交換を行いました。
僕は、お酒、一応全種類飲めるけど、カクテル系が好き。
カクテル系は、糖分が高めです。
ということは、インスリンを打たなかったから、血糖値が上がってトイレが近くなる。
だから飲み会とかでは、トイレで全部出してシラフで帰ります。
よくある声は、飲んだ次の日は、低血糖になりやすい。
実際次の日は、低血糖なりやすいと思います。
なんでかは、分からない
DAY2の血糖値
DAY 3 (8月25日 (日))
スケジュール
食事:
08:00頃 朝食
12:00頃 昼食(手作りカレー)
運動:
07:00 朝の体操
学び
カレーの炭水化物計算
子供たちと作ったカレーを食べる際、おかわりのたびに炭水化物量を計算してインスリン投与量を調整しました。子供たちは、インスリンポンプを使っているので、何度もインスリンを投与するのは、簡単です。
グミの栄養成分表示
帰りのバスで子供たちとグミの栄養成分表示について話し合いました。
グミの栄養成分見たことありますか?
「袋全体」「100g当たり」「1粒当たり」の3種類の表示があります。それぞれの利点について議論しました。
僕からすると「100g当たり」が1番論外です。
僕は、グミを食べる時基本、一袋の中身を全部食べるので「袋全部の栄養成分」書いてあるのが助かるけど
子供達は、ちゃんと食べる粒の数を決めて、食べるから「グミ一粒当たりの栄養成分」が助かるみたい。
僕には、ない視点だったから新しい発見。
血糖管理の新しい指標
インスリンポンプ780Gには、Time in Range (TIR) というの確認できます。子供たちがゲーム感覚でTIR の情報を共有していたことに驚きました。
DAY3の血糖値
このサマーキャンプを通じて、1型糖尿病患者として多くの学びと気づきを得ることができました。子供たちや他の参加者との交流は、新しい視点や情報をもたらしてくれました。
キャンプの様子は Instagram にも投稿していますので、ぜひご覧ください。
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