富永朋信(プロフェッショナルマーケター)

西友、ドミノ・ピザなどのCMOを経て、現在Preferred Networks CMO…

富永朋信(プロフェッショナルマーケター)

西友、ドミノ・ピザなどのCMOを経て、現在Preferred Networks CMO。同時に「マーケ=人間理解」という考えの下、複数企業にアドバイザリ業務提供。マーケターオブザイヤー審査員、内閣政府広報アドバイザ。著書に「幸せをつかむ戦略」(ダン・アリエリー共著 日経BP)他。

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  • 人事・組織xマーケティング考察

    マーケティングの核となる人間理解の考え方をベースに、組織や人事などについて考察しています。

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    マーケティングが出来ること、の構造を「仕事のOS」「マーケのOS」「マーケそのもの」「マーケの拡張」の4階層に分けて考えるマガジンです。

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8回の転職を通じて分かったこと、思い知ったこと

今回のCOMEMOのお題はこちら。 あまり人に自慢できることはないが、転職経験であれば人後に落ちない。 フルタイムとしては都合8回転職し、現在9社目のPreferred Networks社でお世話になっている。 なんなら副業として色々な企業・官公庁の支援もしており、このテーマについて駄文を記す資格くらいはあるのではないか、と考えてNOTEを立ち上げた。 ・・・ものの、何を書こうかとしばし考えたのだが、なまじ8回も転職していると色々エピソードがありすぎる。 そこで、経験その

    • 「親知らずを抜かないで良いかもしれない」方法から、新しいことを習慣化するコツを考察してみる

      今回のCOMEMOお題はこちら。 自分の胸に手を当てて「最近何を習慣化したかな?」と自問自答してみる。 と、丁寧な歯磨きを習慣化したことに思い至った。 丁寧な歯磨き? ・・・と怪訝に思われた向きもおられると思うので、以下なぜこれが習慣化されたのかを記し、最後にそのポイントを考察してみたい。 一年ほど前のことである。 話は、上の奥歯の痛みから訪れた歯科医での一幕に端を発する。 筆者:銀歯の奥がまた虫歯になっているようなんです。治してください。 先生:大分歯石が溜まって

      • これは分不相応だ、という思い込みから幸福を減じないよう、関西ー北海道の日帰りスノボに思いを馳せる、という話

        23−4歳の頃、つまり社会人2年か3年目の時の話である。 関西在住のリッチな自由業の方と話をする機会があった。歳のころは40くらいであったと思う。 彼は、スノーボードが趣味で、伊丹空港から北海道へ日帰りで滑りに行く由。 せっかく関西から北海道まで行くのだから宿泊しなければ勿体無い、などとは考えない。それが最も効率良く楽しいからそうしているのであり、お金があることによりそういう選択をする自由がある、と。あの頃の自分からは、ずいぶん眩しく見えたものだった。 と同時に、使い方を

        • 制約をお題と捉えると、創造性の源になると考えてみた

          読者の皆さんは「140字小説」をお読みになったことがあるだろうか? ツイッター改めXの一投稿で完結する短さのこの表現形式。記事にもあるように時間消費に厳しい最近の趨勢ともマッチしており、ヒットするのも頷ける。 書き手の立場で考えてみると、140字で起承転結や序破急を成立させるには、相当な構成力、ストイックな校正を通じた言葉の絞り込みが必要になりそうで、結果として思考が結晶したような研ぎ澄まされた作品ができることもあるだろう。 140字小説が生まれる遥か昔にも、日本には俳

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          マーケティングにアイデアを詰め込むことのスリルや尊さを教えてくれた2つの漫画

          今回のCOMEMOのお題はこちら。 子供の頃、SFが好きで、色々な作家の小説を手当たり次第に読んでいた。中でも筒井康隆さんの作品がとても好きで、彼の名前が背表紙にある本は全て読んでいた。 その中に筒井さんが編んだアンソロジー「70年代ベストSF集成」があった。目次を繰ると名だたるSF作家の作品に混じって漫画が選ばれていた。それはとても意外で、以来文字で描かれた小説と、絵とテキストとコマ割りによる漫画を分け隔てなく愛するようになった。 周りの大人が、漫画を下に見るようなこ

          マーケティングにアイデアを詰め込むことのスリルや尊さを教えてくれた2つの漫画

          人はニュースが好きだから、マーケティングを「New News作り」と考えてみる

          日経COMEMOの今回のお題はこちら。 このお題を見て、いささか題意とはズレるかもしれないが、なぜ人はニュースに触れるのか、ということを考えた。 まず初めに思うことは、キャッチアップである。 世の中で何が起きているか知らずにいると、仕事のコミュニティの中での話仕事の機会を逃したりしかねない。 それほど深刻でなくても、友人間での話題に乗ることができず、アンテナ感度が低い人物、というレッテルを貼られるのもよろしくない。 かくして人は、世事の動きを逃さぬためにニュースを求める、

          人はニュースが好きだから、マーケティングを「New News作り」と考えてみる

          「XX離れ」が起きる前に、リポジショニングと話題化の組み合わせて対応すべし

          まずは最近の日経電子版から、この2つの記事をご覧いただきたい。 2つの記事に共通するのは、 (1)かつて社会に定着・流行していたものが (2)競合の台頭により販売が低迷したものの (3)ブームが再燃している 3ポイント。言ってみたら「XX離れ」が起きた後に「ブーム再燃した」という現象が見られた、ということである。 追記:シルバニアファミリーの(2)については、以下の記事を参照されたい。1985年の発売直後大ヒットするも、1987年に競合が参入すると苦しい状況となったのを海

          「XX離れ」が起きる前に、リポジショニングと話題化の組み合わせて対応すべし

          全ての仕事は自分の仕事、と考えると、自身にリターンがくる、と言う話

          筆者が以前在籍していた企業でマーケティング責任者を拝命していた時の話である。 その企業では、週に一度営業会議が行われていた。 営業部門の部長以上が出席し、前週のレビューと軌道修正を行うための重要な場である。 重要な場ではあるのだが、当時そこでは、 (1)議長であるCOOが抽象度の高い問題提起をされるものの、抽象度の高さ故に担当部門が曖昧で棚上げになる (2)複数部門の担当の真ん中にある業務が、両部門により押し付け合いになる と言う、あまりエレガントとは言えない光景が常

          全ての仕事は自分の仕事、と考えると、自身にリターンがくる、と言う話

          「自分の手柄にしない」ことをポリシーにしないと、もしかしたらチームが暗くなる、と言う話

          以前マーケティング責任者として勤務していた会社でのことである。 当時その会社では、業容拡大に伴い、(筆者が管掌していたマーケティング部門を含む)営業機能全体を引越すことにした。 それにあたり、新オフィスの装飾や柿落としのパーティを、筆者が担当することとなった。 ので、その時付き合いのあった広告代理店にお願いして装飾を企画し、パーティは営業部門全体から3名ほどの若手を指名して実行部隊を組成した。 装飾の方はスムーズに行ったのだが、パーティの企画・実施はかなり難航した。社長

          「自分の手柄にしない」ことをポリシーにしないと、もしかしたらチームが暗くなる、と言う話

          地方スーパーを題材に、パーパスとポジショニングの関係を考える

          少し前、ある地方のスーパーマーケットで、(主に)マーケティング分野の支援をしていた時の話である。 そのチェーンは、 「地元のお客様に、そのチェーンならではの、高品質な商品をお届けするための目利きになる」(その通り書くと、どこのチェーンか特定できてしまうので、かなり意訳して記しています。これ以降も何箇所かで特定を避けるために事実とは異なる記述をしている部分がありますが、ご了解いただければと思います。) といったようなことを「私たちの誓い」、今ふうにいうとパーパスとして掲げ

          地方スーパーを題材に、パーパスとポジショニングの関係を考える

          技術としての旅行は、総てビジネスに効く

          筆者は、40になるかならないかの頃、とにかく時間に追われていた。 というと、聞こえがいいが、つまりは仕事が全然片付かない状況が続いていた。 時は15年ほど前、まだ働き方改革のような考え方は登場しておらず、土日も仕事に充てていた。 その日曜日も、いつものように自宅で資料作りに勤しむ傍ら、ふとした思いつきで、引っ越しが多かった子供の頃に住んでいた頃の住所や電話番号をいくつ思い出せるか、自分に試してみた。 なぜそのような奇妙なことをやろうとしたのか、今ではわからない。とにかく思

          技術としての旅行は、総てビジネスに効く

          老若は関係ない。他者は絶好の教科書。学ぶべし。

          今回の日経COMEMOお題はこちら。 筆者が務めるプリファードネットワークス株式会社には、筆者から見たら自身の子供でもおかしくないような年齢のエンジニアが多数活躍している。 彼らは非常に優秀で、理系的素養のない筆者にもわかりやすい表現で、コンピュータそのもの、深層学習、その手法などといった、難しい概念を授けてくれる。お陰でここ数年、筆者のこれらに係る理解・感覚は飛躍的に向上した。 彼らが知識を共有してくれるのも面白いが、経験を語ってくれるのはさらに面白い。 彼らが仕事や、

          老若は関係ない。他者は絶好の教科書。学ぶべし。

          運動音痴が考えてみるスポーツの効能

          今回のCOMEMOお題はこちら。 さて、何を書こうと思索し、キーボードを打つ指が止まる。 筆者は筋金入りの運動音痴である。ボールの挙動が直感的にわからず、迂闊に球技に参加すると、その種類を問わず、必ずエレガンスに欠けた有様を披露することになる。 ので、このお題に応えるライセンスがあるのかどうか甚だ疑わしいところではあるが、人間理解とスポーツの関連を考えるところから、糸口を掴んでみようと思う。 さて。 上の記述からお察しいただけるように、筆者はほとんどのスポーツから縁遠

          運動音痴が考えてみるスポーツの効能

          まずはYesと言ってみると、見えていなかった地平が見えてくる

          この記事は、COMEMOのお題である「#大切にしている教え」の参考作品として依頼を受け、筆を取ってみた。 コンテンツに移る前に、少し自己紹介をさせて頂きたい。 初めまして。富永朋信と申します。 大学卒業後、日本コカ・コーラ等9社でマーケティング業務を歴任。うち西友等直近4社ではマーケティング部門責任者を拝命。 現在は株式会社Preferred Networks SVP&最高マーケティング責任者。 マーケティングの核=人間理解という考え方に基づき、社内にとどまらずブランド

          まずはYesと言ってみると、見えていなかった地平が見えてくる

          良い会社 最大の条件は、気骨のある社長が率いている、ということである

          今回のCOMEMOのお題は、こちらである。 https://comemo.nikkei.com/n/n016756880bc4?magazine_key=mb7af516ae320&fbclid=IwAR3tikH01CjG_ALWULGzRH5hW95HTA_AtNWGB1Umkpm8eibZOpXpCu15edE 良い会社の条件・・・・?! と問われ、筆者がまず想起したのは、 ・風通しが良い ・心理的安全性が高い ・公平である ・チャレンジ精神が漲っている など、つ

          良い会社 最大の条件は、気骨のある社長が率いている、ということである

          人生も、マーケティングも、迷ったときは「変化が大きい方」を選ぶ

          20年ほど前の話である。 ある日リクルーティング企業のコンサルタントからメールが届いた。ある企業のあるポジションに応募しないか、という誘いだった。 その当時、筆者は新卒の頃から行きたかった会社に3度目のチャレンジでようやく入り、成果も出だした頃だった。いわゆる部下はいなかったが、プロジェクトリーダーとしての日々は忙しくも楽しく、今考えても充実していた。 一方で ・将来的にはこんな仕事がしたい(具体的にはいずれ流通のマーケティング部門の責任者になり、そのチェーンのお客様

          人生も、マーケティングも、迷ったときは「変化が大きい方」を選ぶ