富永朋信(プロフェッショナルマーケター)
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フレームワークの役割と限界
筆者は子供の頃から今に至るまで、数学にある種のロマンというか崇高さを感じている。
・・・・と言って、高等数学を使っているわけでも理解しているわけでもないのだが、この学問が纏っている、「この世の中の色々な事象が、シンプルに記述された法則で説明できてしまう」という点がとても美しく思え、真理を説かれているような感じがするのだ。
さらに。筆者には、昔から数学がシンプルな法則で世の中を説明しているように
マーケティングだけ勉強しても、マーケティングできる様にはならない〜その8〜
「マーケティングが出来る」とはどういうことか、の構造を考えるために始めた本記事。
ここまではマーケティングを下のスライドの様な四階層
に分け、「マーケティングができる、とは何か?」を構造的に考えている。
本日はマーケのアプリ階層にかかるアジェンダ、ターゲティングについて。
富永は昔から、「人より意図」という駄洒落めいた言葉を座右の銘の一つにしている。
これは、ターゲティングを考えるときは、
「誰のものか」=「所有・帰属の概念」と考えると、会社は誰のものでもないし、誰のものでもある
今回のCOMEMOお題はこちら。
なかなかに難しい、哲学的なお題である。
株主のもの、創業者のもの、従業員のもの、顧客のもの、社会のもの、ブランドのもの、、、、などなど会社と関係性を持つ色々な主体について考えてはみたものの、腹落ちのいく論理にまとまらない。
そこで切り口を変え、「何かが誰かのものである」=「所有・帰属」とはどういうことであるか、から考えてみることにした。
(1)いつも使ってい
「これが得意」だと思えることも、他者から見てイマイチであれば苦手と同じである、という話
今回のCOMEMOのお題はこちら。
筆者は新卒で入った会社で6年、その次の会社で3年仕事をした。
両社ともマーケティング部門の仕事であり、業務の中で当然のようにやる業務としてプレゼンデックを作る、ということがあった。
ので、自分はプレゼンデック作りが得意である、という意識を持ち、なんなら自信を持っていた。
それから、プレゼンデックとは別の話として、学生の頃から、自分が論理的であることにも自信を
仕事の3コツは「まず始める」「壁打ち」「実際にやってみる」
今回のCOMEMOお題はこちら。
このお題は3月19日に発表された。本日は4月6日なので、筆者は18日前にこのテーマを知ったことになる。
その間、なんとなしに「こんな方向はどうだろう」「こんなネタもある」などと色々思いついてはいたのであるが、本日「さぁ記事を書こう」とPCの前に座るまでは、構想や方針と呼べるものは立っていなかった。
しかし、いざキーボードを叩き始めると、急スピードで方針が立ってき
8回の転職を通じて分かったこと、思い知ったこと
今回のCOMEMOのお題はこちら。
あまり人に自慢できることはないが、転職経験であれば人後に落ちない。
フルタイムとしては都合8回転職し、現在9社目のPreferred Networks社でお世話になっている。
なんなら副業として色々な企業・官公庁の支援もしており、このテーマについて駄文を記す資格くらいはあるのではないか、と考えてNOTEを立ち上げた。
・・・ものの、何を書こうかとしばし考えた
「親知らずを抜かないで良いかもしれない」方法から、新しいことを習慣化するコツを考察してみる
今回のCOMEMOお題はこちら。
自分の胸に手を当てて「最近何を習慣化したかな?」と自問自答してみる。
と、丁寧な歯磨きを習慣化したことに思い至った。
丁寧な歯磨き?
・・・と怪訝に思われた向きもおられると思うので、以下なぜこれが習慣化されたのかを記し、最後にそのポイントを考察してみたい。
一年ほど前のことである。
話は、上の奥歯の痛みから訪れた歯科医での一幕に端を発する。
筆者:銀歯の
これは分不相応だ、という思い込みから幸福を減じないよう、関西ー北海道の日帰りスノボに思いを馳せる、という話
23−4歳の頃、つまり社会人2年か3年目の時の話である。
関西在住のリッチな自由業の方と話をする機会があった。歳のころは40くらいであったと思う。
彼は、スノーボードが趣味で、伊丹空港から北海道へ日帰りで滑りに行く由。
せっかく関西から北海道まで行くのだから宿泊しなければ勿体無い、などとは考えない。それが最も効率良く楽しいからそうしているのであり、お金があることによりそういう選択をする自由がある
マーケティングにアイデアを詰め込むことのスリルや尊さを教えてくれた2つの漫画
今回のCOMEMOのお題はこちら。
子供の頃、SFが好きで、色々な作家の小説を手当たり次第に読んでいた。中でも筒井康隆さんの作品がとても好きで、彼の名前が背表紙にある本は全て読んでいた。
その中に筒井さんが編んだアンソロジー「70年代ベストSF集成」があった。目次を繰ると名だたるSF作家の作品に混じって漫画が選ばれていた。それはとても意外で、以来文字で描かれた小説と、絵とテキストとコマ割りによ
人はニュースが好きだから、マーケティングを「New News作り」と考えてみる
日経COMEMOの今回のお題はこちら。
このお題を見て、いささか題意とはズレるかもしれないが、なぜ人はニュースに触れるのか、ということを考えた。
まず初めに思うことは、キャッチアップである。
世の中で何が起きているか知らずにいると、仕事のコミュニティの中での話仕事の機会を逃したりしかねない。
それほど深刻でなくても、友人間での話題に乗ることができず、アンテナ感度が低い人物、というレッテルを貼ら
「XX離れ」が起きる前に、リポジショニングと話題化の組み合わせて対応すべし
まずは最近の日経電子版から、この2つの記事をご覧いただきたい。
2つの記事に共通するのは、
(1)かつて社会に定着・流行していたものが
(2)競合の台頭により販売が低迷したものの
(3)ブームが再燃している
3ポイント。言ってみたら「XX離れ」が起きた後に「ブーム再燃した」という現象が見られた、ということである。
追記:シルバニアファミリーの(2)については、以下の記事を参照されたい。1985
「自分の手柄にしない」ことをポリシーにしないと、もしかしたらチームが暗くなる、と言う話
以前マーケティング責任者として勤務していた会社でのことである。
当時その会社では、業容拡大に伴い、(筆者が管掌していたマーケティング部門を含む)営業機能全体を引越すことにした。
それにあたり、新オフィスの装飾や柿落としのパーティを、筆者が担当することとなった。
ので、その時付き合いのあった広告代理店にお願いして装飾を企画し、パーティは営業部門全体から3名ほどの若手を指名して実行部隊を組成した。
技術としての旅行は、総てビジネスに効く
筆者は、40になるかならないかの頃、とにかく時間に追われていた。
というと、聞こえがいいが、つまりは仕事が全然片付かない状況が続いていた。
時は15年ほど前、まだ働き方改革のような考え方は登場しておらず、土日も仕事に充てていた。
その日曜日も、いつものように自宅で資料作りに勤しむ傍ら、ふとした思いつきで、引っ越しが多かった子供の頃に住んでいた頃の住所や電話番号をいくつ思い出せるか、自分に試してみ