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農薬の疑問 これって大丈夫?


みなさんこんばんは

愛媛県西条市でぶどう狩りをしております。

戸田果樹園です。

本日のテーマは農薬の疑問です。

主に農家さん向けの内容になります。

このテーマを選んだのは

消毒を今日したのですが疑問に思うことが多いなあと思い書きました。

私と同じように農薬のことを使ってるけど知らないという方の参考になれば幸いです。

まず最初に聞いたことあるけど本当にそうなのという疑問なのですが

疑問その①



同じ成分の農薬を使い続けるとどうなる?


結論は効かなくなる。

理由、虫の中に個性があり
農薬に耐性がある個体がいる.その個体が生き残りその子どもたちができ、また農薬に強い耐性を作っていきます。





疑問にその2です。




農薬はどうやって効くの?


口から入る。

皮膚から入る。

主な攻撃方法神経にダメージを与える。

殺虫剤の作用は4つ

⑴神経タイプ

⑵皮膚の合成を妨げる

⑶ホルモンを刺激する

⑷呼吸を邪魔する


疑問③殺菌剤で耐菌性を出さない方法



結論は蔓延させない。
初期防除が大事です。


理由は、病気に対する免疫性が高まるから。


既存剤で初発を叩き
新規剤でとどめをさす。


疑問④倍率を薄くしても良い?

法律では問題ないが、抵抗性を持った菌などのりすくがある。

使用回数は育苗中も入る。

  

疑問⑤粉剤、水溶剤、水和剤どれが良いの?



水和剤は、水に溶けないです。漂っていて混ぜないと沈澱します。

タンクの上と下で濃度が異なります。
農家が水和剤が効かないのはなぜ?と思うのはこのためです。

水和剤は直接タンクに入れてはだめ。

ダマになる。

なので小麦粉を練るようにまぜる。

まずはバケツで少量の水と混ぜる。
ペースト状にしてから水に混ぜる。

バケツの中の薬をタンクに入れるのが正しいやり方。

だから手間がかかる。

最近はフロアブル剤やドライフロアブル剤が使われる。

フロアブル剤の振り方は?


①逆さまにする。
②左右に振る。
③上下に振る。

水和剤のメリットは安さ。

〇デメリットは溶けにくい。濃度が均一になりにくい。薬を溶かす際に粉がたつ。
汚れる。

フロアブル剤、液状
〇メリット
粉たちがない
水和剤より沈澱しにくい。
〇デメリット
容器の中で沈澱する

ドライフロアブル剤

○メリット
粉たちがない。
沈澱しにくい。
混ぜる必要がない。

〇デメリット

少量の水で混ぜると固まる。
 

殺虫剤では乳化剤がよく使われる。
何故か?
害虫の体の表面に成分が浸透していきやすい。


乳剤は自動車の塗装を溶かすので注意が必要。

今日私たちが利用したのは

ロブラール水和剤
パダン水溶剤
ジマンダイセン水和剤


  農薬の混ぜる順番はテニス

展着剤→乳剤→水和剤
理由は下記です。

より詳しい語呂です。混ぜ方です。

テヒエフドフス


タンクの水にまずは
①展着剤をいれる。
②液剤③乳剤④水溶剤⑤ドライフロアブル
⑥フロアブル⑦水和剤

水和剤水に馴染みやすい。
散布跡もなくなる。
展着剤の機能は
後から入れる農薬を均一に分散させる。なぜなら界面活性剤が入ってるから。
だから最初に溶かしておく。

界面活性剤は本来混ざらない物質を混ぜ合わせる機能がある。
乳剤にも界面活性剤が含まれている。

展着剤と水和剤の界面活性剤の力を借りて分散をさせる。

粉剤
〇メリット

散布の道具がいらない。
効果が長持ち。
他の作物にかかる心配がない。

〇デメリット
乾燥してると効きにくい。
値段が高い。


代表的な予防剤はジマンダイセン、ダニコール

ボルドー液、銅水和剤、硫黄剤
ボルドーは130年使われている。
しかし耐菌性が見られない。
予防剤は対象の病気が広い。

安い。

病害虫の防除は安い予防剤を使い切り札として
治療がある。


病気には3種類

1つはカビ、2つは細菌3つ目はウィルス

70から80%がカビ

発病までの三段階

①胞子が葉っぱにつく。
②菌糸を伸ばし細胞に侵入
③細胞をエサにし広がっていく。


予防剤の効き方
①葉っぱを覆う。侵入を防ぐ。

②植物の免疫力を上げる。

③植物体内への侵入を防ぐ


治療剤とは植物内に入った病原菌をやっつける。


薬の効いてる期間は何日?

基本は7から14日
長くて14から20日、
薬によってちがう。


農薬が効く期間は?
雨量を計測すれば良い。
基本的に農薬の効く期間は?
雨がない場合の日数、

散布後どれだけ雨降ったかが重要。、

アミスターは展着剤を入れない。


殺菌剤と殺虫剤の混用

水和剤とフロアブル 同等
フロアブルとフロアブル 同等
水和剤 乳剤 基本おちる。
フロアブル 乳剤 落ちる
水和剤 水和剤 落ちる

薬液が広がって効きにくくなる。


水和剤

表面張力を下げる補助剤が入ってる。
乳剤よりもくっつく力が弱いり
殺菌剤がくっつきにくくなる。
フロアブル剤

補助剤の量少ない。
表面張力下がらない。
フロアブル剤の殺虫剤と混ぜても殺菌効果は落ちない。

乳剤
表面張力を下げる。
殺菌剤の付着量が減り殺菌効果は落ちない。



農薬の捨て方

①何も作っていない土日捨てる
分解されるから。
川に流してはいけない。

②容器
ゆす位で廃棄業者に出す。

買って使わなかった農薬の処分方法は?
JAさん、市町村、委託業者さん

以上少しでも参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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