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Case3:シカゴにピアノ調律師は何人いるか?

シカゴについても、ピアノについても、知識はほぼ皆無ですが気合で求めていきたいと思います…

「自分の解答(5分)」
(調律師数)=(A:年間調律合計台数)÷(B:1人当たり年間調律台数)
で求めた結果、4.2万人と求められた。以下に過程を示す。

Aについて、まずはシカゴの人口を東京よりやや少ないと考え1000万人と仮定する。そのうち、音楽経験者を全体の50%の500万人とした。さらにそのうちの5人に1人(100万人)がピアノ経験者として、現在進行形でピアノを所有し、かつ弾いている人をその半分と仮定すると、50万人がピアノ保有者となる。
1年に1回調律しなくてはならないとすると、A:年間調律台数は50万台と求まる。

Bについて、1つのピアノを調律するのに1カ月かかるとして、調律師は年間通して絶えず調律すると仮定すると、B:1人当たり年間調律台数は12台と求まる。

よって、調律師数は50万÷12万≒4.2万人と求まる。

反省点としては、時間がタイトであったためにピアノの台数をかなりアバウトに求めてしまったことです。シカゴの世帯数を世帯主年代別に求めた上で、ピアノ保有率をそれぞれにかけ合わせて求める方がベターかなと感じています。それでは模範解答を見てみましょう。

「模範解答」
調律師数を求めるための式の分解の仕方は同じでした。ただA,Bのどちらについても求め方は異なっていて、

A=シカゴの世帯数(人口÷平均世帯人数)×ピアノ保有率(富裕層率×保有率)×調律頻度

B=1日当たり調律台数×年間勤務日数

と求めていました。
シカゴの人口を300万人(東京より全然少ない…)、平均世帯人数を3人、家族を持つある程度の富裕層の率を50%、そのうちのピアノ保有率を10%(富裕層10世帯に1世帯)、調律頻度を1年に1回とすると、年間調律台数は5万台。
1日の調律台数を3件(ここがかなり自分と違う…)、年間勤務日数を200日とすると1人当たり年間調律台数は600台。
以上より、調律師数は84人と求めていました。

なお、自分の解答方法で人口、1人当たり年間調律台数を参考文献通りに設定し直すと、250人となります。

検証ポイントとして、全体の人口を調律師数で割り、何人当たりに1人が調律師なのかを求めることを挙げていました。確かに仮に100人に1人となってしまった場合、それほど珍しくない職業となるためにおかしいと気づくかもしれません。

そういう意味では、私が初めに求めた4.2万人という数字は250人に1人がピアノ調律師であると言っているのと同義なので、違和感を持つべきだったのかもしれません。難しいな^^

参考文献
大石哲之(2009)『過去問で鍛える地頭力』,東洋経済新報社

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