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2021年3月、慶應SFCを卒業する皆様へ。

(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスWebサイトより転載)
http://sfc.ne.jp/

SFC三田会より2021年3月、ご卒業を迎えた皆様へ

ご卒業おめでとうございます。
SFCの卒業生を代表して、皆様のご卒業を心からお祝いいたします。

2020年、ほとんどの方は、湘南藤沢キャンパスに通うことができなかったのではないでしょうか。私も、卒業してから初めて、キャンパスに入ることができなかった年でもありました。しかしその一方で、オンライン授業をはじめ、SNSなど、インターネットを活用した多くのサービス、プラットフォームに身を投じることにより、新たに自分を表現できた場面が生まれたと思います。

さて本日よりみなさんは、慶應義塾大学卒業生と同時に「SFC三田会の会員」として、社会人の第一歩を踏み出しました。まもなく4月から社会人になるみなさんにとって、就職先や大学院進学などの進路において、慶應義塾の素晴らしさを卒業してからこそ実感できる、実は醍醐味の一つです。

私たちSFC三田会は、1994年、第1期生が卒業した年に発足しました、総合政策学部、環境情報学部、その後、政策・メディア研究科、看護医療学部、健康マネジメント研究科の卒業生を仲間に加え、本年2020年に30周年を迎え、おおよそ3万人弱の大きな同窓会組織にまで成長、数ある三田会の中でも最大規模になります。

今後、皆さんが社会に出られ、仕事やプライベートで数多くの慶應義塾の先輩たちに会い、何かを共におこなうことがあるかと思います。もちろん私も皆さんと一緒に仕事をしたり、アドバイスをしたりすることがあるかもしれません。

例えば後輩のOBOG訪問を受けるのも良いでしょうし、逆に先輩にどんどん仕事のことや悩み、これからのことなどを相談するのでもよいです。それが義塾の伝統であり、SFC三田会にとっても、そのひとつひとつが大きな喜びでもあります。

そのなかで、私をはじめとするSFC三田会事務局の役割は、そのような卒業生同士の交流や、在学生との交流を積極的に支援することです。

例えばFacebookでは、毎日のように「SFCnow!」にて、キャンパスのこと、キャンパス以外の卒業生の動きが活発に投稿されております。また本年、20名近く集まったOBOGのもと、3月12日SFCオープンリサーチフォーラム後に開催された「超鴨池祭」は、企画制作にはプロとして活躍する卒業生も参加し、ロケや取材、事前収録、そしてYouTubeライブを実施し、最大2000名超の同時視聴と1万人(主催者発表)のユニークユーザーを得たと報告がありました。また音声SNS「clubhouse 慶應SFC三田会」では、こちらも複数の卒業生が音頭をとって、OBOGのつながりや議論の場を設けて活発に活動している状況もございます。私たちはこうした活動が生まれる「機運」を感じております。これまで、卒業生を主体としたイベントや会合を設けてまいりましたが、3万人近いOBOGを一堂に介することを目的にすることではなく、「ゆるく」「多くの」「つながり」を「つなぐ」ことこそが大切であることを、改めて認識しました。

もちろん三田会として、その動きをサポートするためにSFC三田会のウェブページやFacebookページで発信していきます。また各種のSFCの関連行事や卒業生同士の交流会など、みなさまからご案内があれば、ぜひ「つなぐ役割」として、卒業生みなさんにお伝えできる場を増やしていきたいと考えております。

そしてSFC横には、SBC(スチューデントビルトキャンパス)も5年をかけて竣工し、さらに「湘南藤沢国際学生寮」がうまれ、春から住まう学生が、新たなキャンパス生活を作り上げるのだと、楽しみにしております。だからこそ、SFC三田会は、より綿密に大学と卒業生をつなぐ役割を担っていくことが必須です。

今後のSFCの成功のカギは、卒業生によるキャンパスへの積極的な参加に他なりません
。社会に出て得た経験を得た皆様には、ぜひ在学生に還元していただきたい。そしてそのサイクルを通してSFCという素晴らしいキャンパスがもっと良いものになるように、そのお手伝いを、社会人生活の中でも、可能な限り積極的に行っていただきたい。そんな仲間をおおく、SFC三田会にいてほしい、そう思って活動をしております。

2021年3月、実は、2011年3月、東日本大地震が起きた年から10年が経とうとしております。その時も、卒業式が中止され、皆で会うことができませんでした。今年は日吉記念館がオープンし、3月23日は「卒業」を体感できる、みなさんにとって貴重な日です。皆様にとって、輝かしい未来が訪れることを祈念しております。

ご卒業、おめでとうございます。
 

SFC三田会 3代目代表 環境情報学部2003年卒10期生 松田龍太郎

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