過去③「自己啓発にハマった男の末路」
前回はこちら
あーーーーめんどくせえええええええええええええ
おれは3流大学を卒業し
親父のコネで都内にある企業に入社した
おれ「めんどくさすぎる・・・」
おれ「仕事ってダルすぎるだろ・・・・」
元からめんどくさいことが大嫌いで
努力なんてしたこともない人間なので
会社というものが苦痛でしかたがなかった
唯一救いだったのは
直属の先輩がめちゃくちゃ優しかったこと
こんな軽口がマジでありがたかった
※この先輩とは週4で飲みにいってた
この会社でのエピソードはぶっちゃけあんまない
ただただ仕事はしんどい
人生つまらん
というマインドが強化される毎日だった
酒を飲んで先輩に愚痴を吐き
翌日二日酔いで会社に向かい
日中復活してまた夜飲む
というまぁどこにでもいる
社会人をやっていた
(んーなんか文字だけ見ると
陰キャぽさないけど
仕事以外なんもしてなかったし
休日は相変わらず引きこもってたので
まぁ冴えない社会人だったと思う)
◇◇◇◇◇◇◇
そんなこんなで親父のコネで入った
会社勤めも3年が経ったある日
親父から地元に戻ってくるよう
連絡があった
なぜか
親父は地元で会社を経営しており
おれをいずれ後継者として考えていたからだ
ぶっちゃけかなり迷った
親の期待を裏切りたくない気持ちと
親が敷いたレールに抗いたい気持ち
でも特にやりたいこともない
思えば自分の人生
「これだ!」
と信念をもってやったことなど一つもない
かなり悩んだが
結局自分の意思などなく
とりあえず親から言われたから・・・という理由で
都内の会社を退職することに
退職する時後輩がめっちゃ泣いてて笑ったら
後輩「山根さんは人の心がないんすか!!!!」
って言ってて更に笑ったのを覚えている
(おれの退職ごときで泣くなよ・・・ってシンプルに思った)
◇◇◇◇◇◇◇
晴れて退職した訳だが
すぐ戻るのもなんだかなーと思い
おれ「あの・・・親父の会社に入るまでちょっと空白期間くれませんか?」
と打診してみた
いいんかーい
絶対怒られると思ってたのでかなり拍子抜けしたが
せっかく得たニート期間
おれは思い切って旅に出ることに決めた
日本全国をリュック片手にフラフラと旅するアレ
別になにか憧れがあった訳じゃなかったけど
旅すれば何か変わるんじゃないか
なにかに期待していたのも事実だった
実際やってみると
まじで楽しい
知らない土地
知らない人
どんな振る舞いしても後で困ることがないので
いつもの自分ではしないようなことも
ガンガンできたのかもしれない
気分は完全コミュ強
知らない土地の知らない居酒屋に突撃して
地元民に絡んだりもしてた
酒も入ればあとはノリで喋るだけ
人生楽しすぎるwww
おれはこの3ヶ月の一人旅で
ビビるくらいエネルギーに満ち溢れていた
意気揚々と地元に戻り、親父の会社に入り
毎日バリバリ仕事していた
取引相手ともノリよく会話できたり
完全に昔の自分とは違っていた
おれ「あぁ・・・ついにおれ変われたんだ・・・・」
おれ「コミュ障で引きこもりな自分と決別できたんだ・・・」
本当にこの時はマジで嬉しくて
劣等感に悩んでいた自分から抜け出せたことが嬉しすぎて
毎日幸せだった
まるで気分はネイルと同化後のピッコロだった
この日々がずっと続けばどれだけ良かっただろう
そう、なぜかおれは元に戻ってしまった
当時のことを今自分なりに分析してみたが
おそらく旅先の自分のセルフイメージが
地元に戻りコミュ障の時と同じ環境におかれたせいで
元に戻っていったのかもしれない
地元に戻り入社してから半年もすると
おれは前と同じようなやる気のない
ネガティブマインドな自分になっていた
◇◇◇◇◇◇◇
この時の落ち込み用は半端なかった
なにせ完全に決別したと思った自分に
戻ってしまったからだ
おれ「まじかよ・・・おかしいだろ・・・」
おれ「変われたんじゃなかったのかよ・・・」
一人で悶々としていても答えは出なかった
めちゃくちゃ焦ったのと
変われた時の高揚感が忘れられず
おれはグーグルで調べまくった
カタカタカタ
「○○ 人生変わった」
まー出てくる出てくる情報の山が
おれは片っ端から実践することにした
まず初めにやったのが健康法だった
どうもネットで調べると、食事を変えることで
人生変わったやつが多いらしい
なるほどなるほど
とにかく必死だったので
片っ端から実践していった
まず手を出したのがこちら
おれ「ふむふむ・・・」
おれ「な、なるほど・・・食べ過ぎで
体に負担がかかって
本来のパワーが出てなかったのか!!!!」
早速やってみることにした
・実践三日目
おれ「すげえ!!めちゃくちゃ体が軽い!!!」
おれ「バリバリ動ける!!!」
・実践三週間後
おれ「やべえ腹減りすぎてフラフラする・・・・」
おれ「野菜と米だけなのに胃もたれしてきた・・・」
・実践1ヶ月後の深夜
おれ「あれ・・・なんか気持ち悪い・・・」
おれ「やべえ・・・どんどん呼吸が荒くて視界がぼやけてくる」
おれ「きゅ、救急車・・・・」
低血糖で病院送りに\(^o^)//
医者「一体何をしたんですか?」
おれ「半日断食というのがありまして・・・」
医者「・・・・・」
この時の医者の視線はマジで冷たかった
おかしい・・・理論は完璧だったはずなのに
ただ、これで懲りる俺ではない
今思えば単に食べなさすぎて低血糖になっただけなのだが
おれは体に問題があると思い込み
糖尿病患者にも効果があると噂の
「糖質制限」
に手を出した
とにかくひたすら糖質を避け
タンパク質と脂質を取り続けた
ガチで人生変えたかったので
本気でやった
プロテインとバターを主食にしていた(ガチで)
半年ほどやった時
おれのウ○コはメタリックシルバーになっていた(マジで)
もちろん体調は最悪
体からは変な匂いの汗が出続けて
精神異常も起こしていた
急に動悸がしたり体がフラフラしたり
まともな状態ではなかった
おれ「なんでこうなった・・・・」
糖質制限も失敗に終わった
この時は本当に体調が悪すぎて
民間医療のよくわからない高額なサプリを飲んで
3ヶ月ほどで何とかある程度回復した(元には戻らなかった)
(検査や通院日、サプリ代もろもろで20マンくらいかかった)
手痛い失敗を経て
どうも健康法では
自分を変えられないと悟ったおれは
「自己啓発」
にハマった
「本の内容に感動」
↓
「実際に行動に移す」
↓
「2〜3週間くらいで元に戻る」
↓
\(^o^)/
これの無限ループだった
やればやるほど疲弊していった
新しい本はドーピング剤としては有効だったが
長続きすることは一度もなかった
自己啓発沼にハマり
どうしようもなくなったおれが次に手を出したのは・・・
「スピリチュアル」
だった
(どうしてそうなった)
※当時めちゃくちゃ真剣に読んでいたスピ本の一部
ここまでくると既に正気ではなかったのだが
自分を変えたいモンスターだったおれは
なりふり構ってなどいられなかった
スピ本を読み漁り
スピ系ブログをハシゴし
潜在意識を変えるために
洗脳ボイスを
寝てる間イヤフォンからずっと聴き続けたりした
とにかく徹底してスピリチュアルにのめり込んだ
洗脳ボイスは
「おれはどんどん願いが叶っていく・・・」
と脳波を刺激するBGMに自分の声をMIXした自作品で
理論上、聴き続けると自然と願いが叶っていくはずだった
とにかくおれは劣等感にまみれた弱い自分から脱却したかったのだ
(1日8時間✖️30日やって効果が全く出なかった時点で
BGMはパソコンから完全削除することとなった)
日々の生活では
”今ここ”にいることだけに
常時悟り状態を目指していた
スピリチュアルにハマり
日々努力していったある日
おれは現実と妄想の世界の区別がつかなくなっていた
巷のファッションメンヘラが裸足で逃げ出すほどの
どこに出しても恥ずかしくない
ガチモンの精神病患者の出来上がりだった
頭の中で思い描いたことが
現実化する妄想で突然怯えたり
いわゆるパニック障害のような
発作が起きるようになっていた
道を歩いていても現実感が薄く
常に頭にモヤがかかっているような状態
この症状は一年も続くこととなった・・・・
人生マジでおわた\(^o^)/
次回 ネットナンパ編
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