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○音楽の授業○ 音楽の先生なのにピアノが弾けない!?
日本一楽しく身につく♫音楽の授業の作り方
鈴木太一です!
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ピアノが弾けなくて困っていた私がしたこと
音大へ進学を決めたのは高校2年生の時。
ピアノも受験のために始めました。
そう。私はピアノが弾けませんでした。
だからと言って、大学時代に猛練習したかと言われると、ほとんどしていません。
管楽器専攻にとってはピアノは副科。
ピアノの先生も多少弾けなくても、簡単な曲ばかり選んでも、大目に見てくれていました。
そして、ほとんどピアノが弾けないまま教員になりました。
みなさん、お分かりですね。
音楽の先生なのにピアノが弾けない。
困りました。
授業に支障がありまくりです。
一生懸命やってきたトロンボーンでは、音を出しながら歌えない。喋れない。
授業で使うには非現実的でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1656931927383-G1v9MM3IwI.png?width=800)
困った私がやったこと、それは「コードネーム」の勉強でした。
楽譜通りに弾くことはできなくても、
コードネームが分かれば、初見でもある程度、曲の雰囲気を奏でることができます。
独学で学ぶのはなかなか難しいと感じていたので、教えてもらえるところを探しました。
そこで見つけたのが、ある音楽系の専門学校が開いていた「コード弾き講座」。
藁にもすがる気持ちで参加しました。
課題曲はビリー・ジョエルの「honesty」。
この曲を通して、major, minor, sus4, augmented, diminished など、さまざまなコードの仕組みが理解できました。
![](https://assets.st-note.com/img/1657026439579-DWTUtxM6t2.png?width=800)
具体的には
1)転回形に慣れる
当たり前の話かもしれませんが、
ドミソ(CEG)の和音を、
低い方から順に、
ソドミと弾いても、
ミソドと弾いても、
ドミソと弾いても、
コードネームは、同じC(C major)なんだ!ということを、
教えてもらえたことで理解しました。
その上で、例えば
C→F→G→C
というコード進行があった時、
それまでの私は、律儀に
ドミソ→ファラド→ソシレ→ドミソ
と弾いていて、指の位置が大きく移動しなければいけなかったのが、
ドミソ→ドファラ→シレソ→ドミソ
でもいいんだ!と気付きました。
2)構成音について慣れる
コード進行が乗っている本を買いあさり、好きな曲のコード進行を弾いて
コードネーム→構成音 がパッとみてわかるようになるまで練習しました。
major→根音+長3度+完全5度
minor→根音+単3度+完全5度
augmented→根音+長3度+増5度
diminished→根音+短3度+減5度
major7th→major+長7度
7th→major+短7度
こんな感じです。
できるだけ指の移動が少なくなるように、転回させた音の組み合わせを考えているうち、自分の手ぐせみたいなものができていきました。
練習の教材として私が取り組んだのは、
ユーミン、カーペンターズ、ビートルズ、ビリージョエル、ディズニーの音楽、ジャズのスタンダードナンバー(ムーンリバー、ダニーボーイ)、日本の童謡をジャズ風にアレンジしたもの・・・
私の好きな、コード進行が美しくて、グッとくるなあと思う曲のコード進行を調べたり、楽譜を買ったりして、毎日歌いながら楽しく練習しました♪
今ではコードがない楽譜も、伴奏を見て自分でコードを書き起こせるようになりました。
余裕があればそこにメロディや、楽譜に書いてある伴奏の形をところどころ入れます。
これによって伴奏を楽しむことができるようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1657026749910-Mf8ZXV0zvd.png?width=800)
クラシックでは「楽譜通りに演奏すること」が大前提ですが、授業の伴奏にそれは必要でしょうか?
ピアノの伴奏に集中するあまり、生徒たちまで気が回らない、満足のいく授業が出来ない、なんてことになったら本末転倒です。
音楽の先生だからって、ピアノが弾けなくても大丈夫です。
工夫次第で、先生も生徒も楽しく学べるようになります。
コードの勉強、ピアノが苦手な先生には、とってもおすすめです。
![](https://assets.st-note.com/img/1656931993556-ufN96wnHvU.png?width=800)
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