理論の解答について思うこと【#税理士試験】
税理士試験は簿記論を除けば、理論問題が存在しますり
この理論問題は単純に専門学校の理論教材が暗記できているものを問うものもあれば、事例に理論教材で暗記した法律を当てはめて解釈を問うもの(以下、『事例問題』と表記します)もあります。
事例問題の解答は自身で作文するようなところもあり、その解答は十人十色だが、やはり人間が採点するものなのである程度読みやすい文章を書く意識を持って欲しいと思います。
何万枚もの答案を採点してきた経験から思うところを記します。
1.良い文章は一文が短くシンプル
一つの文章の中にあれこれの情報が入っていると、読み手が、要はこの人は何を言いたいのだろうと思い、場合によってはよく分かってないのかなと印象を持たれる可能性もあります。
確かに、試験なのでかしこまった表現や、知ってることをアピールしたい気持ちは分かるのですが、それが逆効果になることもあります。整理出来ていないと自分でも何を書いているのか分からなくなってしまうと思います。
ビジネスでも一般的には長すぎる文章は良くない文章と言われます。採点者も人間(しかも何千枚の答案で何万字も読まなければいけない人)ですので、読み手のことも意識してみてください。
2.聞かれていることは何ですか?まっすぐ答える
知識をアピールしたい、突っ込んだ気持ちを一旦、深呼吸で抑えて、『出題者は何を聞いているのかな』と考えてみてください。
自分の言いたいことでなく、聞かれたことについて答える。知っていること、重要なことをとにかく詰め込むのではなく、採点者に聞かれたことを答える意識を持ってみてください。
余計なことを書きすぎて、減点をされている方は落ち着いて問題文をよく読んでみてください。
3.タイトルや小見出しなどをつける
覚えた理論をとにかく忘れる前に書き切りたい。
暗記に不安もあれば、そういった意識が出てきても不思議ではないです。そして、覚えたものをとにかく書き殴る、そんな答案を目にすることもありますが、これも要注意です。自分は分かっているかも知れませんが、採点者は初めて見る文章なのでどこに何が書かれているかは分かりません。
親切心の話になってしまうかも知れませんが、採点ミスや、ちゃんと読んでもらえないリスクを避けるためにも、
どこに何が書かれているのかがきちんと示された答案は望ましいです。
4.改行や出だしを一行下げる
これも、上記3で書いたような読み手に読ませる工夫です。
読みたくなる文章を書いて欲しいです。見た目の話になってしまうかも知れませんが、他の記事でも繰り返してきたように採点者は人間ですので、採点ミスなど起こらないような万全な答案を作成してもらいたいです。
税理士試験に限らず、人に伝えるものについてはどうしたら伝わるかを意識してみてください。
自分が分かれば良いでなく、伝えるための工夫をしてみましょう。