自分の勉強法を講師として見た感想③【#税理士試験】

自分がどんな勉強法をしてきて、それがどんな結果をもたらしたのかを書いて3回目。


1.「要は何か」を一言でまとめる。

理論マスターもそう、計算テキストもそう。
そのページ、その柱で要は何が書かれているのかを一言でまとめる。
講義を聴いているのであれば、講師はこの論点を長々と説明しているが、「結局、一言で言えば何が言いたいのだろう」を常に意識しておくといいと思います。

理論の暗記が苦手だという方は、まずマスターのタイトルを見て、この規定は何の規定なのかを意識すると暗記がしやすくなるのではないでしょうか。
例えば、所得税の交換の特例で言えば全体としては、「譲渡がなかったものとする対価課税の例外なんだな」と。
大概、教材の形式上、見開きで一つのテーマが書かれていることが多いので、「左側には柱が何個あるな、右側に何個あるな」と承継的に柱の個数を記憶して、柱のタイトルをそれぞれ覚える、そして一つ目の柱では、「要は、一定の要件を満たせば譲渡がなかったものとされるし、課税される場合もあるんだな」や、二つ目の柱では「要件が書かれているな」、三つ目の柱では、、、などど何が書かれているのかポイントを見極めて、それから一字一句の暗記を意識していくと良いと思います。
単純に字面だけを暗記する力があれば、ただ覚えるだけなのでそれで良いのですが、僕のように理解が伴わないと暗記が進まないという方は試してみてください。

○実際にやってみていた際の感想
一言でまとめられるようになるのは、大きかったです。
理論の解答を作る際などポイントが分かっていれば時間のないときに解答を一部省略するなどの時間の調節も行えますし、教材はどうしても余白が少ない(テキストと別にノートを持てばという方もいると思いますが、僕は情報をなるべく一つのコンテンツに集約したかったので書き込みをしたかった)ので、短い言葉でまとめらるのは助かりました。

●講師目線
今、講義の中で何の話をしているのかを見失ってしまっている受講生さんはすごく多いです。一言でまとめる意識を持って、講義の際にも予習まではいりませんが、目次を見て、「今日はテーマが沢山あるけど、要は必要経費に算入する通達を集めてるんだな」など意識していると習熟度が上がる気がします。

2.ひたすら解く。

テキストの読み込みもそう、トレーニングもそう、演習問題もそう、とにかく解く。よく講義で2回、3回やりましょうと繰り返しの復習をアナウンスする講師がいますが、回数に関係なくひたすら解く。できるまで解く。20回でも30回でも解く。

○実際にやってみていた際の感想
できるまで解き続けるので、身につきます。ただ、疲れます。。笑
受験専念でないとそこまでやりきる時間もないので、時間の捻出が難しいですし、できるまで何回も解く⇒できるまで何回でも解けるという感じで一発でびしっと合わせるという感覚が薄れてしまったかも知れません。

●講師目線
ひたすら解くのはいいと思います。
時間の許す限り、できるまで頑張ってください。分かっていてもここまでストイックにできない(僕もそうですが)ので、もしやり切れれば、周りと大きな差がつきます。税理士試験は習うより慣れろの部分が大きいと思います。

3.学習したことを他者に説明してみる。

習ったことを講師になったつもりで、他者に説明してみることをしていました。できれば、その知識がない方に。僕は、そういう説明ができる友達があまりいなかったので、公認会計士の受験勉強をしていた友達に話していました(公認会計士試験でも租税法の試験項目はあるが、税理士試験程深くはやらないので)。

○実際にやってみていた際の感想
人に説明するには自分も理解していないとできないので、理解を深めるという意味でもいいですし、あと、自分の言葉で話したことなので記憶に残ります。説明までしなくても、同じ税法を勉強している友達同士でその論点の会話をしただけでもとても記憶に残るので、それでも良いと思います。

●講師目線
自分の言葉で説明することは、理解や記憶に繋がるので良いと思います。説明のロジックが組み立てられていなければ、相手も理解できないですし、この組み立てができるようになれば応用理論の解答も、しっかりと論理が立った解答が作れると思います。実際に説明までしなくても、自分の頭の中で、自分ならどう言おうかなを考えるのは良いと思います。上述した一言でまとめるにも繋がると思います。


といったところで今日はこのぐらいで。

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