問題への取り組み方~答案作成の際の心掛け~【#税理士試験】

答案作成時に意識していることはありますか。

職業柄、年に何千枚もの答案を見る、一日で何百枚を見ることもあります。
そんな中で気づいたことがあるので書き留めておきます。
どうしても採点するのは人間です。
マークシートの試験とは違う注意点がありますので、その点に意識を持っていただけるようになると合格に繋がると思います。 

1.合格に繋がる答案の作り方を意識する
   

答案は試験委員と受験生が対話できる唯一のツールです。
あなたがどれだけ努力をしたとしても、悲しいかな試験委員はそこを1ミリも見てくれません。
試験時間内に作られた答案のみであなたを判断してきます。
ですので、答案作成には細心の注意を払い、点数をもらうように答案を作ることが必要だと考えられます。
自分が分かればいいでなく、誰が読んでも分かるように一文字一文字であったり、記号であったりを意識しながら作成する必要があるのです。
惚れ惚れするような綺麗な字を書きましょうというわけではありません。
ペン字の練習をするくらいであれば、他に理論を覚えたり、計算式を覚えたりやることはいっぱいあります。
ただ、向こう側に採点している第三者がいることを忘れないでください。

2.答案作成で意識して欲しいこと


採点するのは“人” もっと言えば他人です。
マークシート形式でない現行の試験傾向を考えると、採点は1枚1枚人が行っていることが想定されます。
採点者の中での採点基準が明確にされているとしたとしても、やはり採点しているのは「人」。
見やすい答案、見にくい答案というものがあるはずです。
しかも短期間で何千枚もの答案を採点しなければならないわけですが、普段、予備校の講師をしているなどではないので採点にも不慣れなはずです。
当然、採点スピードも高くなく、答案の山にゲンナリするでしょう。
時には、採点が進まずイライラすることだってあるはずです。
人間ですから、あって欲しくはないですが、採点ミスだってあるかも知れません。
しかし、税理士試験の特性上、模範解答や配点、自分が作成した答案に対する採点結果は一切公表されません。
そんな中で、採点ミスを引き起こさせない、見やすい答案を作ることを意識して作るべきだと思います。
見やすい答案だと採点する側の印象も良いです。(一日に何百枚も採点した経験から本当にそう思います)
ご自身はここに何が書いてあるのか分かっているという答案を見ますが、採点するのはあなたでなく、講師でもない第三者である試験委員です。
相手に伝えるということを意識して欲しいです。
綺麗な字を書いてくださいというものではなく、見やすさを意識してください。(僕自身も字がうまい方ではないので、決して綺麗な字で書けなんて言えないです笑)
字が綺麗でない僕ががどんなことを意識して答案を作っていたかと言うと、
・算式の上などタイトルを付す
 ⇒どこに何が書いてあるのかを明確にします。
・1.や⑴や①など算式に番号を付す
 ⇒段階があるものなどについては、自分の中でルールを決めておくと綺麗
 にまとまります。1.→⑴→①→イ→a.という順番でマイルールを作ってい
 ました。
・詰めすぎず、適度に空間をあける
 ⇒採点する側も見やすいですし、仮に誤りを直す際にもスペースがあると
 そこに書くことができます。

採点者が第三者だということを意識して、相手から気持ちよく丸をもらえる答案作りをしてみてください。
時に受験仲間同士で答案の見せ合いや採点のし合いなどをしてみるのも良いかも知れませんね。

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