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出産(不妊治療13)

先日、初めての出産を終えました。自分のための記録も兼ねて、いろいろ書いていきたいと思います。

予定日を過ぎたらこの日から入院して翌日から誘発しましょう、と決まっていた日の朝、起床予定時間の1時間前に破水しました。尿もれかな?とも思いましたが、実母に相談したところ破水ではないかとのことで、病院に連絡しました。とりあえず来て欲しいとのことだったので、用意してあった荷物をまとめ予定時刻より1時間早く病院に到着。夫にも連絡し、来てもらうことにしました。

診察してもらったところやはり破水らしく、そのまま入院になりました。付き添ってもらった母と一緒に入院の説明や書類関連の対応をし、母は帰宅。PCRの結果待ちの間に、なんだか生理痛のような痛みがある…?というような感覚がありました。きっとこれが陣痛の始まりだったのだと思います。

お昼頃に夫が最寄駅に着いたのですが、できると聞いていた面会がやっぱりできないとなり、夫は一旦私の実家へ…。結局その日はしばらく実家で過ごしてホテルに泊まることになりました。

私はというと、とりあえず病院でお昼をいただき、PCRの陰性を確認してから陣痛室に行きました。この頃になると、不規則ですがきっと陣痛だろうなという痛みがありました。間隔は、30分だったり10分だったりといろいろで、あまり規則的ではなかったです。ただ、痛み自体は少しずつ強くなっているかな、という感じ。定期的にモニターをつけて様子を見てもらっていましたが、結局そのまま夜になり。1回目の内診ではそのまま様子見で陣痛室で夕食をいただいたのですが、2回目の内診ではお産が進むようにと子宮口を広げるものを入れました。そしてそのまま22時ごろ消灯。日付が変わったくらいから陣痛の間隔が安定して10分を切るようになり、数回様子をみてやっぱりと思ったところでナースコール。ここからが大変でした。

どうやらこの10分間隔の陣痛になってから、赤ちゃんの心拍が陣痛中に落ちるということがあったらしく…。急に助産師さんの空気が変わりました。酸素マスクをつけて点滴をしつつ、ずっとモニターをつけ続けることに。陣痛中も息をしっかり吸うように言われましたが、どうにもうまくいかず、赤ちゃんの様子次第では帝王切開も視野に入れると聞いたタイミングで夫に連絡。もしかしたらの可能性があるので、すぐに来てもらうことになりました。ここで子宮口を広げるものは抜きました。夫は連絡から30分ほどで到着しましたが、その間も厳戒態勢で見守られる妻。緊急の対応があると服を切る可能性があるとのことで、持参のパジャマから病院着に着替えました。危険域まで心拍が下がることは少なくなったものの、やはり陣痛中は下がりがちなまま、どんどん間隔が短く強くなる陣痛。1時間に1センチほど子宮口が開いていく中、夫や助産師さんに背中をさすってもらい声掛けをしてもらい、いつ終わるんだと思いながら陣痛に耐えました。どんどん痛みが強くなり、ベッドの柵を掴んだり髪の毛を掻きむしったりしながらだったような気がします。そして息を吐くことができず、代わりにものすごく叫んでいました。その間お手洗いに行くという苦行もこなしつつ、突然の吐き気に襲われて嘔吐してちょっと服やベッドを汚し、なんとか7センチまで子宮口が開いたのが7〜8時ごろでした。そこから一気に子宮口が開き、9時ごろに車椅子で分娩台へ。平日朝ということもあり、先生2人に助産師さん7名くらい、おそらく研修医が2人、途中で小児科の先生も来て大勢に見守られての出産になりました。

痛くなったらいきんでくださいとの指示に従っていきんでみるも、なかなか降りてこない赤ちゃん。加えて、陣痛の間隔が長く継続時間が短いこと、子宮の押し出す力が弱いことも相待ってお産が進まず、促進剤を少し投与して、吸引に変更になりました。どこかで会陰切開をされたらしいのですが全く気づかないまま、1人の先生にお腹を押されながらもう1人の先生に吸引してもらってなんとか出産。ここまで1時間かかっていないくらいでした。出産の瞬間は本当にズルンという感じで、なんとも不思議な感覚だったことを覚えています。取り上げられた赤ちゃんはすぐに泣いてくれて、身体を拭いてもらってすぐ会わせてもらいました。お腹にいた命が外に出てきたんだなと実感しました。

そしてここからまた妻の長い戦いが始まります。まず、胎盤が全然出ない。くっついているのかいないのか、先生や助産師さんにグリグリしてもらっても全然出てこない。30分ほどかかってやっと出てきてくれました。ここで夫も分娩室に入って赤ちゃんと対面。この間に赤ちゃんは綺麗にしてもらって服を着せてもらっていました。夫から労いの言葉をもらってしばし赤ちゃんとの対面を楽しみ、私は処置が残っているので夫と赤ちゃんだけ退出。
妻は会陰切開の縫合をしたのですが、これがまた長時間でした。会陰切開は1箇所だったらしいのですが、他のところも裂けたらしく、しかもどちらも内側までいってしまったとのこと。局所麻酔を打ちつつ縫合してもらいましたが、結局1時間くらいかかりました。加えて血溜まりができてしまったようで、ガーゼで押さえて様子見をすることに。合わせてカテーテルを入れることになりました。そんなこんなで、合計2時間以上かかってなんとか処置が終了。そして夫を呼び、先生から今回の出産について説明があり、初めての3ショットを撮りつつ今後について2人で確認し、夫は帰宅。妻は車椅子で部屋に行ってやっとお産が終了しました。

終わってみれば本格的な陣痛から約9時間と初産では早い方でしたが、妻としてはなんとも長く壮絶な出産だったという感想です。でも、無事に出産できてよかったというのが1番です。いつ赤ちゃんの心拍が下がって帝王切開になるか、ずっとヒヤヒヤしていました。経膣分娩ができたのは、間違いなく病院のスタッフの皆さんのおかげです。大きな病院での出産だからこその対応だったのではないかと思います。本当に感謝しかありません。

ここから育児が始まっていくわけですが、素晴らしい経験の反面大変なこともあるかと思います。それでも、しっかり子どもと向き合って関係を築いていけたらなと思います。

ひとまず、自分、お疲れ様でした!

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