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【東京の暮らし#4】千駄ヶ谷でパーソナルカラー診断

ブルベかイエベか。
世の女子たちは肌の黄味が強いか青味が強いかを気にしている。

肌の色によって、似合う髪色や服の色が変わるらしい。
例にも漏れず私も気になっている。

千駄ヶ谷にパーソナルカラー診断、骨格診断、顔タイプ診断ができるサロンがあると聞いて早速予約してみた。

千駄ヶ谷。
何かないと行かない街だ。

前に行ったのはいつだろうと思い出してみたところ、2021年の夏に訪れていた。東京オリンピックが開催されていた頃だ。

私は運良くオリンピックの観戦チケットが何枚か当選していたが、新型コロナウイルスのせいで全試合無観客となり、1試合も見る事ができなかった。

57年ぶりに日本で開催されたオリンピックはほとんどが無観客試合となり、盛り上がりに欠けたまま予定調和の如く終焉を迎えた。

閉会式は千駄ヶ谷の国立競技場で執り行われていた。

私は1兆円以上の国家予算が注ぎ込まれたイベントに少しでも「参加した」とまだ見ぬ子孫に伝えたいと思い、千駄ヶ谷へ向かった。

なるべく外出を控えろと言われていたご時世に東京オリンピックの残り香を嗅ぎたいと思うさもしい暇人など私くらいだろうと思っていたが、駅にはわんさかと人だかりができていた。

無論、国立競技場の中には入れない。
厳重なバリケードで封鎖されている。

大型バスが国立競技場の前を通り過ぎると、拍手が起きた。
オリンピック選手が乗っているかわからないのに。

おかしな光景だと思いつつ、気づけば自分も自然と手を叩いていた。

コロナ禍のオリンピックでもアスリートたちは自身ができる精一杯のトレーニングをし、感動をと熱狂を生み出した。
色々と問題視される大会ではあったが、スポーツに罪はない。

しばらくすると、ドローンらしきものが上空を飛び始め、群衆は天を仰ぎぼんやりとそれを眺めていた。

国立競技場の周りに集まった我々は、セーフティゾーンから締め出された悲しきゾンビのようだった。

虚しくなってきたので、すぐに電車で帰った。

あれから、3年が経ち今ではコロナ前と同じ環境に戻った。

3年前は感染しないようにと気をつけていたのに、今では自分に似合う色を気にしているのだから、平和なもんだ。

イメージコンサルタントのサロンは千駄ヶ谷のマンションの1室にあった。
パーソナルカラー診断、骨格診断、顔タイプ診断の3つを受けた。

パーソナルカラー診断では、カラースウォッチと呼ばれる色とりどりの布を首元に当てていき、顔色を比較する。

自分に合わない色だと、唇の色が青ざめて見えたり、肌がくすんで見える。

私は顔がぼんやりしているタイプなので、濃いビビッドな色を着たりでもしたら、たちまち顔が服に負けてしまう。

診断の結果、私はイエローベースの春タイプだった。
担当の方から、「明るい色がよく似合う」や「上品で素敵ですよ」と言われて嬉しくなった。

大人になると他人に褒められる事は少なくなるので、たまにド直球で褒められると嬉しい。照れてしまう。

骨格診断ではストレート。
自己診断ではナチュラルだと思っていたので意外だったが、骨ストが似合う服装を見せてもらったところ、なるほど・・・と納得した。

ジャケットやジレなど骨ストが得意とする縦のラインがしっくりくるのには自覚があった。

顔タイプ診断ではソフトエレガントタイプだった。
子供顔と大人顔のどちらの属性もあるタイプ。きれいめの女性らしいコンサバ服が似合う。

総合的に見て、どんな雰囲気の服装やメイク、髪型が似合うかを教えてもらった。

普段、服装に気を使っておらず、下手したら一生部屋着みたいな格好で過ごしていきそうな私だったが、視野を広げて意識を変える良いきっかけとなった。

そして服のコーディネートを考えることが苦でなくなり、ショッピングが楽しくなった。

コーディネートには色やスタイルの法則がある。

自分に似合う色やスタイルの法則を知る事ができれば、コーディネートを考えるのはとても簡単だ。

パーソナライズ診断は値段が高い場合が多いが、一度知っておけば一生使える技だと思う。
印象も変えることができる。

第1印象が大事なビジネスパーソンにはもちろんだが、婚活女子&男子にめちゃくちゃオススメしたい。

勝負服は自分に一番合うものを着たいものだ。

外に出るときくらい、キチンとしたかっこいい人でいたいなと思えた経験だった。




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