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明智光秀の謀反表明(『乙夜之書物』)

 ──明智光秀は、いつ、誰に、どこで織田信長を討つと表明したのか?

 2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』では、明智光秀は、亀山城で重臣たちに謀反を表明すると、刀を抜き「間違っていると言うのであれば、今すぐわしを斬れ」と言っていました。

 通説では、「羽柴秀吉への援軍だ」として兵を呼び寄せて亀山城から出陣し、途中の源氏の足利高氏(後の尊氏)の倒幕挙兵地・篠村八幡宮(京都府亀岡市篠町篠)で源氏の勝利(明智光秀は源氏で、織田信長は平氏)を祈願し、各地から集まってきた兵士の隊列を能条畑で揃えたそうです。この時、明智光秀は、篠村八幡宮で各隊の隊長「明智四天王」(明智左馬助秀満、斎藤内蔵助利三、藤田伝吾行政、明智次右衛門光忠)に謀反を告げ(一説に「明智四天王」に溝尾庄兵衛茂朝を加えた「明智五宿老」に告げ)、各隊の進軍ルートと作戦を指示したそうです。

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