『一騎当千』

2024年7月3日 16:50

　今を遡る事、1800年前の中華三国時代、中華統一を目指し散っていった英雄たちがいた。その英雄達の魂を封じた勾玉が、日出づる国に流れ着き、関東各地に広まっていった。その勾玉は、継承された者の能力を最大限に引き出す力を秘めていた。勾玉を引き継ぎ、現代に生まれし者達、勾玉の武将の魂ゆえ戦わずにいられぬ存在、その者達を闘士という。

【三種の神器】
・日本に漂着した卑弥呼の勾玉数百個の内の孫策、劉備、曹操の3個
・劉備玄徳の玉璽
・秘密裏に日本に持ち込まれた曹操孟徳の百辟刀5振り
【関東】
・南陽学院：百辟刀2本
・成都学園：百辟刀1本、玉璽
・許昌学院：百辟刀2本
【関東闘士】
・孫策伯符：南陽学院頭首。水気の龍を宿す。
・呂蒙子明：南陽学院。左目に劉備玄徳の龍の一部を宿す。
・劉備玄徳：成都学園頭首。龍を宿す。
・関羽雲長：成都学園。青龍刀「冷艶鋸」。
・曹操孟徳：許昌学院頭首。火気の龍を宿す。
・公孫瓚伯珪：幽州学園頭首。
・趙雲子龍：幽州学園→成都学園2年。村正作「新龍」。

■「赤壁の戦い」
・原作：「闘士とは、己の為でなく、人の為にある」と悟った孫策伯符が、関東闘士達から気を送られて曹操孟徳を倒すも瀕死の状態。史実通り早逝かと思われたが、「三種の神器」に封じられていた献帝（劉協。「蒼天の龍」の所有者）が現れて命を助けた。
・アニメ：孫策伯符と劉備玄徳の龍が共闘して、曹操孟徳の龍を倒した。

■「関西闘士の東征」
　「赤壁の戦い」が終わって完結かと思われたが、新シリーズが始まった。
　邪馬台国の女王・卑弥呼は、男王に殺され、さらに勾玉を奪われて、魏に献上されてしまったという。
　さて、それから1800年以上たった現在、その勾玉は、関東闘士が持っているという。そこで関西闘士の長・卑弥呼（邪馬台国の女王・卑弥呼の魂の継承者）は、勾玉を「私の物」だとし、「東征」と称して関西闘士と共に関東に乗り込み「勾玉狩り」を開始した。
　関東闘士の「勾玉」に匹敵するのは、関西闘士では「刀の鍔」である。そして、素手で戦う関東闘士と、日本刀を使いこなす関西闘士のどちらが強いかと言えば、圧倒的に関西闘士の方であり、対抗できる関東闘士は、青龍刀を持つ関羽雲長と、妖刀村正を持つ趙雲子龍くらいか。
　ともあれ、卑弥呼が強すぎる。南陽学院に転校して新党首になった孫権仲謀（孫策伯符の妹）の龍が覚醒すれば卑弥呼に勝てると言うが、因達蘿との戦いで覚醒するも、龍に気を吸い取られて瀕死の状態。助けるには、姉・孫策伯符が同等の気を送る必要があり、それには、
・孫策伯符が卑弥呼に奪われた勾玉を取り戻す。
・孫策伯符が熊野の徐福に学び、成長する。
の2つのどちらかが必要だという。

【関西闘士】
・卑弥呼：大和学院2年。
・新免武蔵：大和学院3年。
・蘆屋道満：大和学院1年。「松風弐号」。
・柳生三厳（柳生十兵衛）：大和学院中等部3年。
・源九郎義経：山城学院中等部2年。山城学院頭首。「薄緑」。
・武蔵坊弁慶：山城学院高校2年。→日本武尊に敗れる。
・宝蔵院胤舜：興福寺学園頭首。2年。十文字鎌槍。→卑弥呼の制裁
・山田朝右衛門吉利：六波羅高校2年。虎徹。→卑弥呼の制裁
・因達蘿（インダラ）：「12神将」の1人。四方刃トランプ。
・日本武尊：皇学院女子高校頭首。日本国の守護者。卑弥呼の敵。

【関東闘士】
・孫策伯符：卑弥呼に勾玉を奪われ、無力化。熊野で修行中。
・孫権仲謀：瀕死状態
・呂蒙子明：黄泉比良坂で死者と戦い、戦う意味に気づく。
・劉備玄徳：勾玉は奪われていないが、龍の制御が出来ない。
・関羽雲長：京都で修行中
・曹操孟徳：源九郎義経に両目を斬られ、卑弥呼に勾玉を奪われる。
・公孫瓚伯珪：麹義に倒される。
・趙雲子龍：愛刀は村正作「斬龍」。

■「関東闘士の逆襲」
　卑弥呼が欲しかったのは孫策、劉備、曹操の3個勾玉だけで、「揃った」として卑弥呼は関西に戻った。
　実は劉備玄徳の勾玉は偽物であった。劉備玄徳の「修学旅行に行こう！」の号令で、関東闘士は関西へ。実は卑弥呼の真の目的は三分割された「親魏倭王」の金印を得ることで、その3つの場所を知るためには「真三種の神器」の集結が必要で、関東闘士が関西に来たことにより、「真三種の神器」が共振し、伏見稲荷大社、鏡池、安土城跡から光柱が立ち上がった。

　残酷シーンあり、児童ポルノ（女子中高生のヌード）ありの日本でしか成立しない漫画＆アニメですね。

■アニメ『一騎当千』（2003）「Drivin' Through The Night」