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瀬織津姫(『ムー』(2021年6月号)を買ってみた。)

ワン・パブリッシング発行の『ムー』(2021年6月号)に瀬織津姫の記事が載っていると聞いて買ってみた。

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瀬織津姫についてはYou tubeに上手くまとめられているが、私が3人目?
https://www.youtube.com/watch?v=XIqaV4Nhc74

神仏探偵・本田不二雄
「記紀には登場しない女神の正体とは!? 封印された「瀬織津姫」の謎」

第1章 令和に浮上した瀬織津姫と「大祓詞」の謎
 突然目に飛び込んできた令和の瀬織津姫像
 映画「君の名は。」と重なる男女神の入れ替わり
 唯一の典拠「大祓詞」に何が書かれているのか
 祓えのシステムに組み込まれた女神
第2章 六甲比命と瀬織津姫をつなぐ「ホツマツタエ」の秘説
 奇岩・巨岩がとりまく瀬織津姫の聖地
 六甲山のヒメ神=瀬織津姫説の根拠とは?
 太陽神アマテルと相対する月の女神セオリツヒメ
 聖地ヒロタに通じる瀬織津姫の聖地
 六甲山は、ムカツ姫が鎮まるヒロタの奥津城か
第3章 祟るアマテラスと祓う瀬織津姫
 瀬織津姫の根源地 滋賀・佐久奈度神社へ
 伊勢内宮・荒祭宮に伝わる秘説
 太陽神に向き合うヒルメ(日の神の妻)
 伊勢内宮の境内に瀬織津姫が祀られていた
https://muplus.jp/n/n848a10384528

私が瀬織津姫について書いたらどうなるか?
実は既に書いてある。

私の雑記帳「饒速日と瀬織津姫(消された物部王朝)」
1.祓戸大神としての瀬織津姫(「大祓詞」に登場する瀬織津姫)
2.川神としての瀬織津姫(弁財天との関係)
3.水神としての瀬織津姫(龍との関係)
4.饒速日后神としての瀬織津姫(天照大神との関係)
https://note.com/sz2020/n/nadc674f78dd8

2つの記事を比較すると、神仏探偵・本田不二雄氏の記事の令和の瀬織津姫像の話、六甲山の話が私の記事にはなく、私の記事の饒速日后神を祀る神社の話が本田不二雄氏の記事にはない。(「瀬織津姫を祀る神社」だけではなく、「饒速日后神を祀る神社」にも注目したというのは、瀬織津姫研究においては画期的だと自画自賛!)

ちなみに、六甲山の話は、『日本書紀』「神功紀」に関係する。
https://note.com/sz2020/n/ncb22fe83ce1c
伊勢神宮では、瀬織津姫が「天照大神の荒魂」として祀られている。
『日本書紀』「神功紀」には、「伊勢国度会県の五十鈴宫」(伊勢神宮)の「天照大神の荒魂」を「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命」としており、天照大神は、神功皇后に「我之荒魂、不可近皇居。當居御心廣田國」(私の荒魂を近くに置くのはよくないので、広田国に祀れ)と言ったので、神功皇后は、山背根子の娘・葉山媛(はやまひめ)に祀らせた。これが兵庫県西宮市大社町の廣田神社である。
 つまり、瀬織津姫について記事を書くに当たり、廣田神社への取材は欠かせないのであるが、私の記事にはそこが欠けているということである。記事が売れて、交通費を稼げたら、西宮市へ行き、
>5.『日本書紀』に別名で登場していた瀬織津姫
を書き加えたいと思っている。その時には、4のタイトルを
>4.『秀真伝』に登場する瀬織津姫
に変えるかもしれない。

 本田不二雄氏は「瀬織津姫の根源地」を佐久奈度神社としておられるが、瀬織津姫の根源地は『秀真伝』によれば富士山である。(私は三輪山だと考えている。)
 瀬田川&佐久奈度神社は「瀬織津姫の根源地」ではなく、「『大祓詞』の根源地」である。
 『大祓詞』の成立について、
①賀茂真淵は、天智~天武期成立説を唱え、本居宣長は、文武期成立説を唱えているが、両者共に原典になる文章がそれ以前に存在したとしている。
②平田篤胤は、中臣家にのみに相伝された天照大神からの口伝『天津祝詞之太祝詞事』が原典だとしている。
③佐久奈度神社は、天智天皇8年(669年)に中臣金が祓戸大神を祀ったのが佐久奈度神社の創始で、中臣金が佐久奈度神社に篭もって考えた祓詞を増補して『中臣大祓詞』として文武期に広められ、明治期に『中臣大祓詞』の抜粋『大祓詞』が広められたとする。
 私は、『大祓詞』とは、国民全員に天武天皇の弘文天皇殺しの大罪を浄化させようとした作戦であり、佐久奈度神社の『大祓詞』が取り上げられて大々的に広められたのは「壬申の乱」後だと考えている。それでもむなしく、天武天皇は草薙剣の祟で病死したのであるが;

あと、加えるなら、
>滝神としての瀬織津姫(不動明王との関係)
かな。
本地垂迹説では瀬織津姫は十一面観音なので、
>なぜ瀬織津姫は十一面観音にされたのか?
という項目も加えるべきか。

まとめれば、私が書けるベスト記事の章立ては、

1.祓戸大神としての瀬織津姫命(『大祓詞』に登場する瀬織津姫)
2.川神としての瀬織津姫命(弁財天、市杵島姫命との関係)
3.滝神としての瀬織津姫命(不動明王との関係)
4.水神としての瀬織津姫命(罔象女神、龍神との関係)
5.瀬織津姫命はなぜ十一面観音に習合させられたのか?
6.『秀真伝』の瀬織津姫命(饒速日命の后神)
7.瀬織津姫命を祀る神社
 ・瀬織津姫の本拠地は、富士山か、三輪山か、六甲山か?
8.瀬織津姫命を別名で祀る神社(『日本書紀』に別名で登場する瀬織津姫)
 ・「瀬織津姫命=天照大神の荒魂」説
 ・「神吾田津姫(木花開耶姫)=天照大神の荒魂」説
9.饒速日后神を祀る神社

といったところか。


 最近思うのは、太陽神と太陰神(月神)は陰陽ペア(夫婦神)であり、太陽神(「陽」は男)が男神・饒速日命であれば、太陰神(「陰」は女)は女神・瀬織津姫命であるはず。『日本書紀』に月神・月読命について詳しく書かれていないのは、月読命=瀬織津姫命について詳しく書きたくないからでは?
 瀬織津姫命を「封印された神」と言うが、「封印」には、「積極的封印」と「結果的封印」がある。

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