平山優『新説 家康と三方原合戦』を読んでみた。(1/2)
ネタばらし、感想など。
■ネタばらし「“新説”とは?」
「新説」とは、「徳川家康は、なぜ篭城せずに出陣し、三方ヶ原で戦ったのか」という謎を「補給と援軍という観点から解いた」ということである。
きっかけは『信長公記』に、「武田軍が堀江城を攻めようとしたので、徳川家康は軍勢を出し、(堀江城に向かう)武田軍と戦った」とあったことで、さらに、堀江城主・大沢基胤の「三方ヶ原を封鎖してしまえば、掛川に在陣する敵軍(徳川軍)は難儀することだろう」という書状を読んで、「徳川家康は浜松城を維持するために、武田信玄に戦いを挑まざるをえない状況に追い込まれて出陣した」という仮説をたてたという。
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