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気になる生成AI備忘録-vol.16-

■気になる生成AI備忘録とは
個人的に気になる生成AIのポスト(X)をまとめた・あるいは単発の備忘録を共有する連載シリーズです。

より気になるもの・深追いしたいトピックは当サイト『はじめての生成AI比較.com』にてUP予定ではありますが、サイトは生成AIはじめての方・初心者の方向け、こちらnoteでは、基本的には脱初心者目線で取り進めています。

今回ですが、Xのポストではありませんが、海外メディア・海外テクノロジーニュースサイト「TechCrunch」の以下記事が気になったので、要点を日本語でまとめました。

まず、どのような内容の記事なのか、要点は次の通りです。

AI創薬スタートアップ「Xaira」が巨額資金調達を発表、革新的な医薬品開発を目指す、とのこと。

要点

  • Xairaは、ARCH Venture PartnersやForesite Capitalなど著名な投資家から10億ドル(約1,100億円)もの巨額資金を調達した。

  • 人工知能(AI)を活用した医薬品開発を行うスタートアップ企業「Xaira Therapeutics」が設立された。

  • Xairaは、最新のAI技術を使って、従来は不可能だった画期的な医薬品の開発を目指している。

  • 創設者の1人であるDavid Baker氏(ワシントン大学)が開発したタンパク質設計のAIモデルが、Xairaの強みとなっている。

  • AI創薬分野はまだ初期段階にあるが、Xairaは製薬業界に大きな変革をもたらす可能性を秘めている。

記事の詳細

近年、AI技術の進歩目覚ましい分野の一つが「ジェネレイティブAI(生成AI)」です。ジェネレイティブAIは、画像生成などクリエイティブな領域で注目を集めていますが、バイオテクノロジー業界でもこの技術を活用した医薬品開発が期待されています。

今回設立されたXaira Therapeuticsは、まさにこのジェネレイティブAIを活用した医薬品開発を目指すスタートアップ企業です。設立にあたっては、ARCH Venture PartnersやForesite Capitalをはじめとするそうそうたる投資家から10億ドルもの巨額資金が調達されました。

XairaのCEOを務めるのは、スタンフォード大学の元学長であり、バイオテクノロジー企業Genentechの元最高科学責任者でもあるMarc Tessier-Lavigne氏です。Tessier-Lavigne氏は「最近のAIブレークスルーにより、これまで不可能だった医薬品の開発が可能になった」と述べています。

Xairaの強みとなっているのが、David Baker氏(ワシントン大学)が開発したタンパク質設計のAIモデルです。このモデルは、OpenAIのDALL-EやMidjourneyなどの画像生成AIと同様の仕組みですが、芸術作品ではなく、実際に製造可能なタンパク質の構造を設計することを目的としています。

Xairaの投資家たちは、同社の技術が医薬品開発に革命を起こす可能性を確信していますが、AI創薬分野はまだ初期段階であることも認めています。特に、AIモデルの学習に必要なデータが少ないことが課題として挙げられています。

Xaira以外にも、RecursionやGenesis Therapeuticsなど、AIを活用した医薬品開発に取り組むバイオテクノロジー企業は存在します。Xairaは現時点では、具体的な臨床試験の開始時期などを明らかにしていませんが、投資家たちは長期的な視野を持ってXairaを支援していく方針のようです。

なお、CEOのTessier-Lavigne氏については、以前在籍していた研究所でのデータ改竄疑惑が報じられた経緯があり、今回のCEO就任は意外だという声もあります。しかし、投資家たちはTessier-Lavigne氏の就任を支持しており、彼のリーダーシップに期待を寄せています。

Xairaは、AI創薬のリーディングカンパニーとなることを目指していますが、今後の開発状況が注目されます。

といった内容ですが、AIと医薬品と聞くと、ピンと来ない方も多いかもしれません。

しかし、近年この分野は目覚ましい進歩を遂げており、医薬品開発の未来を変える可能性を秘めた革新的な分野として注目を集めています。

AI×バイオ・AI創薬分野はまだ初期段階ではあるものの、従来の医薬品開発よりも時間とコストを大幅に削減することができ、より多くの患者さんに効果的な治療法を提供できる可能性があると考えると、単純に「すごいなぁ」の一言です。

ただ、"AIモデルの学習に必要なデータが少ないことが課題として挙げられています"とのことですし、データ不足や倫理的な問題などの課題も存在するのではないかと思われます。

AI創薬分野は、ここ近年におけるAI技術の進歩と、医薬品開発の課題解決への期待が高まっていることが背景にあるのでしょう。

AIの力で従来不可能だった画期的な医薬品の開発される未来というのは、そう遠くないんだなと。

従来の医薬品開発は、膨大な時間とコスト、そして多くの失敗を伴うプロセスというのを考えると、それがAIを活用することで、どのように課題が克服され、医薬品が開発されるのか、期待されます。

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