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人聾ゲーム 主催者の日記より

8月11日

思ったより応募が多すぎた。スタッフたちにはすまなかったと思う。最終的に私が決定するとはいえ、大量の応募者の選考をスタッフに任せっぱなしでは負担も大きいだろう。応募条件には明記されていなかったが、やはり未成年は除外にしよう。不測の事態を考えるとリスクは避けたい。あとは男女の比率に偏りのないように釘をさしておこう。最近忙しくて腰が疲れてきた。今度マッサージ受けにいこう。

8月16日

人聾ゲームの準備もだいぶ進んできた。ゲーム会場は、スポンサーのご厚意で、伊豆諸島近くの離島を借りてもらうことができた。確か九重島だったような…。さらに有難いことに使われなくなったホテルがあるので、それをリフォームする許可も得た。なんでもバブル全盛期に購入したのはいいが、バブルはじけた後は誰も来なくなって寂れてしまったそうだ。よし、今度スタッフと一緒に下見しよう。

9月12日

九重島のホテルのリフォームが順調で今月末には完成できそうだ。スケジュール的に突貫工事かなと思ったが、意外と悪くはない出来だ。予定通りゲームは11月末に始めれそうだ。自分も忙しくなりそうだが、とにかく楽しみだ。参加者たちもほぼ決まったので、あとは通達出して最終確認するだけだ。

10月20日

人聾ゲームまであと1か月を切った。現地に私自ら行くので、数日間のリノベルズ業務を他スタッフに代理するよう準備も忘れずに。なんだろう、楽しみと言えば楽しみだが心の片隅に不安がある。緊張しているのかな。参加者たちのデータをじっくり見ながら進行がスムーズに出来るよう頑張ろう。

11月8日

非常用食料も準備完了。あとはゲーム開催中の食材等も業者に手配済。調理は参加者たちにも協力してもらうが、自分が中心にやらないといけない。そのため献立の内容を今から考えていて苦戦するとは。せめて参加者に専門の料理人ぐらい入れておけば良かったと痛感。まあ実際には特別扱いになるのでそれで採用基準にはしないけど。

続?


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