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手話学習者がよく陥る問題

私は手話講師を務めたこともあります。

そして、手話学習者からよく悩みを相談されます。

「ろう者とうまく話ができない」

では、自分では原因は何かだと思う?と尋ねてみた。

「手話単語を知らないから」

「知らない表現がたくさんあって読み取れない」

「ろう者とのコミュニケーションに慣れていない」


実は、ある程度手話ができる人でも同じような悩みを持っていることが多い。

答えは至極明快である。

手話技術と、コミュニケーション力は全然別物だから。


例えば、「私はラーメンを食べた」

手話初心者なら、「私/ラーメン/食べる/終わった」の表現することに意識がいって、表現が終わったら、もうこれっきりである。

受け手である、ろう者は、「で?」となるしかない。

例えば、「昨日、新しいラーメン屋さんに行ってみたけど、美味しくなかった」ぐらいの内容は欲しいものである。

ただ事実を言われただけで、こちらとしてはどうしようもないである。

上の内容の表現が難しいから出来ないという初心者はいるかもしれない。

だけど、手話を知らなくてもなんとか伝えようとする姿勢を示して欲しいものである。

手話を覚えたい目的は色々あるけど、目的の原点は、「ろう者とコミュニケーションとれるようになる」ことのはず。

手話表現知らなくても、

「ラーメンを熱々そうに食べた」

「隣の客がすごい大盛りでビックリした」

というようなジェスチャーでもやってくれた方が、受け手側のウケはいいものである。

表現があっているかどうかは置いといて、まずは自分なりに組み立ててやってみる。

それの繰り返しが必ず上達できます*ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭* ੈ✩‧₊˚

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