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公開シナリオ『デートファイター』

アナウンサー 
解説員 

アナウンサー 
さぁ、始まりました。ハツデートズファイト。今回は14歳男子 対 経験豊富な15歳女子。解説は私、デート放送局アナウンサー○○と、解説にはこの道15年。プロデートサポーターの〇〇さんにお越しいただきました。

解説員
よろしくお願いいたします。

アナウンサー
まず、男性側はまったく初めてのデート。学校で女の子と喋る回数は指折り数えるくらいという奥手中の奥手という情報。

解説員
1時間も前に待機しており、自販機と待ち合わせ場所を行ったり来たりしておりますね。
初々しさが手にとるようにわかります。

アナウンサー
一方相手の女性は経験豊富。昨日も別の男性とデートにいったと資料にあります。
あっと、デートの待ち合わせ前になったら、急に走ったぞ! これは一体!?

解説員
上手なテクニックですね。わざと5分遅れ、かつ、走ることで楽しみにしてる感や疲れたふりをすることで自然と上目遣いになるでしょ?

アナウンサー
『先輩』というステータスも影響しているでしょうか?

解説員
当然の結果です。今までもそしてこれからも『先輩』『経験者』はひとつのアクセントになります。私もこれで何度騙されたことか。

アナウンサー
知りたくもない情報。ありがとうございます。あっとここで男が動いた!
『ト、イ、レ、に、い、き、た、い』これはどういうことだ!

解説員
1時間前からの外での待機、待つまでの自販機でかった飲み物、ひょっとして来ないんじゃないかという不安感からの安堵。当然の帰結です。見てください。彼女のにやつき感。まるで妻を思い出します。

アナウンサー
このまま、コールドゲームになってしまうのか?
おっとここで新情報が入ってきました。男性は日本でのデートは初めてということでしたが、彼は一時期、アメリカに住んでおり向こうでのデート戦歴は7割9分だそうです!!

解説員
メジャー選手だったということですか!?

アナウンサー
よくみると男性は含み笑いをしています!!

解説員
これは目が離せない戦いになりそうです。

アナウンサー
ここから、遊園地、ディナーまで続きます。
なお、この後の『アイリステーション』『大竹まことのゴールデンラジオ』は一旦繰りさげてお届けいたします。

補足

某ラジオのテーマに沿った台本を送るコーナーで送りました。これからもちょいちょい出します。

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