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公開シナリオ『婚活マスター』
テーマ『30歳』に加えて、もう1ワードくれませんか! とイベントで聞いた『結婚』をつかいました。ひょっとして、こういうことではなかった?
女1
女2
女1 茜屋結婚相談所へようこそ! 迷える子羊ちゃん。
女2 さっそく、帰りたくなってきたんですが。
女1 そう身構える必要はないわ。 ちょっとした世間話するものと思って頂戴。
初回無料体験の人でも真摯に向き合うわ。
女2 強調してる分真摯さを感じません。
女1 まぁまぁ、些細なことは気にするな、それ、ワカチコワカチコ!
女2 失礼します。
女1 ◯◯さん、30歳。あら、お仕事は役者さんなの?
女2 (諦めるように)舞台メインですが。
女1 素晴らしいじゃない! 私も知ってるわ。 劇団季節? 大人なんとか?
女2 そういう有名なところではないんですが。
女1 『虚構の劇団』とか『富良野塾』とか、『つかこうへい劇団』とか。
女2 もうなくなってる劇団! なんでそれしってて、最初の2つ答えられないんです?
女1 そういうことなら、人の出会いは多いんじゃない?
女2 縁はありますが人見知りですし、なにより自分のことで精一杯過ぎて。
女1 でも、仕事としてはやりがいがある。そうでしょ?
女2 (悩みながらも)はい。
女1 だったらまず、仕事に集中しなさい。
女2 えっ?
女1 自分の現実と理想に開きがあったらまたここにくれば良いわ。仕事が楽しければ自然と運もご縁もついてくるわ。年齢に関係なく、私のようにね。
女2 ご自身の仕事的にいいんですか?
女1 後悔しそうな人に無理やりすすめるほど、落ちぶれてはいないわ。
女2 すごいなぁ、自分の仕事に自信溢れてて。理想です。
女1 褒めても何も出ないわヨォ。
女2 旦那さんってどんな方なんですか?
女1 次元が違うくらいの人よ。私が勿体無いくらい!
女2 見せてくださいよ。
女1 えへっ、彼の写真。
女2 えっ?
女1 ほんと一目惚れよ。電気が走ったっていうか。
女2 あの、本当に次元が違うっていうか。
女1 実はそろそろお金が貯まってきたから彼の等身大アクスタが届くの! 仕事が充実するとこうも楽しいんだから。
女2 た、楽しいですよね。あの。
女1 ん?
女2 仕事は一生懸命やろうと思いますが、ひとまず紹介してもらってもいいですか?
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