宇宙食と揚げ物
まとめ
・揚げ物はコミュニケーションツールの側面もある
・揚げ物と医療
・宇宙での揚げ物課題
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揚げ物。
それは多くの人を幸せにする料理です。食事のテーブルや弁当にあるとそれだけで華やかになります。盛り上がる、コミュニケーションツールそういった側面がある気がします。
一方で、、、健康に悪い、太るといった側面もあります。
揚げ物と医療についてちょっと
閉経後女性を対象とした大規模前向きコホート研究で、フライドチキンや魚介類のフライの頻回摂取が全死因死亡および心血管死亡のリスクを高める可能性があることが報告されています。
自己記入式である点、年齢や性別に制限がある点、揚げ方や揚げ油などの情報が不明な点、食物そのものの影響と揚げることによる影響を分けることができない点、交絡因子の点などがあり今後さらなる研究は必要そうですが、揚げ物好きとしては「ドキッ」としてしまうような報告です。
Q揚げ物の作り方〜唐揚げ〜
鶏もも肉300-350g、下味(すりおろし生姜、すりおろしニンニク、料理酒、しょうゆ、ごま油、鶏ガラスープの素、黒こしょう、塩小さじなどなど)、片栗粉、揚げ油。
鶏もも肉は不要な脂を取り除き一口大に切ります(フォークで数ヶ所を刺し熱の通しをよくする場合もある)。
ボウルに下味の材料を入れ、よく揉み込み冷蔵庫で30分ほど漬け込みます。
全体に片栗粉をまぶし、180℃に熱した油で、4分程揚げ、表面がカリッとし、中まで火が通ったら油を切ります。盛り付けて完成です。
Qローソンさんの例
「スペースからあげクン」はローソンの看板商品「からあげクン」の味を再現しフリーズドライ化したものです。一口サイズのフリーズドライに改良したもののようです。
匂い、保存期間、危険要因が発生ないように、といった問題を解決するためにフリーズドライ加工に行き着いたとのことです。
開発開始から約3年半程度で宇宙まで到達されています。素晴らしいです!!
Q宇宙で揚げ物は何が困るの??
月面で唐揚げを作るとして、上の唐揚げの作り方を参考に考えてみます。妄想ベースのためご容赦ください。
まずは材料調達の部分です。肉を持っていくか、そこで生産するか、肉に似た別のものを利用するか。肉に似た別のものならば、培養肉や3Dプリンターを利用した肉、昆虫の蛋白を利用したものなどが考えられます。
次に粉が舞う問題です。粉が舞うことで機器に支障をきたす可能性があります。これは、コオロギが逃げ込んで機械を壊す可能性があることと似ています。宇宙日本食の選定要件にもあるため重要な点です。粉が舞わないように、使用しない、ゼリー状に調整するなどの手段があるかもしれません。
最後に油であがらない可能性がある点です。ある論文では無重力では油の対流が発生しにくいため揚げ物があがりにくいというデータが出ています(この時はポテトフライを使用していたようです)。こちらについてはノンフライヤーを使ったり、重力空間を作ったりなどの方法がありえそうです。
【参考、引用文献】
BMJ. 2019 Jan 23;364:k5420.
https://www.lawson.co.jp/lab/space/art/1362459_7657.html
https://iss.jaxa.jp/spacefood/overview/
https://www.kurashiru.com/recipes/4dbf823e-598f-4fc0-b609-8f6fff8028b6
https://iss.jaxa.jp/spacefood/overview/condition/
Food Research International Volume 55, January 2014, Pages 110-118
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