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サン=テグジュペリ著『星の王子さま』を読んだ

お盆の帰省で数時間移動するので、何か読もうかなと思ってKindle Unlimitedに入ってた「星の王子さま」を中学生ぐらいぶりに読んだ。

何となくで開いてみたわけだけど、読んでいたら随所でくらってしまった…。

「いちばんたいせつなものは、目に見えない」という言葉は、よく星の王子さまの名言として流れてくることが多いけど、それ以外にも大事な言葉が至るところにあった。

並んでいる言葉に無意味なものが何もなくて、1個1個考えさせられるから、Kindleで160ページくらいの長さだけど詩を読んでいるような感覚になった。
誰かの大切な記憶に耳を傾けて、うんうん頷きながら聴いているような…



ひらがなも多くて文字数少なめだから読むこと自体はそんなに難しくないけど、「この言葉に対して自分ってこんな反応するんか…!」とか「これはどういう意味なんだろう?」ということを考える余地があるので深みがものすごかった。

今回自分はさらっと読んだだけだから、まだ星の王子さまの入口から先の景色をちらっと見ただけな気がするけど、その先に踏み込むとずっとずっと深い懐があるんだろうなあと思った。


星の王子さまでは、「おとな」と「子ども」を比較する表現がたくさん出てきていた。
自分はこの比較だと「おとな」の1人だと思うけど、「子ども」の部分(想像力の豊かさとか、大事なこととそうじゃないことを見分ける力の強さとか…)を忘れないようにしたい。


感動した言葉もたくさんあったので、3つ引用してみる。

・ことばじゃなくて、してくれたことで、あの花を見るべきだった

刺さる…

・「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」

こういう大切なことには早く気づいておきたい

・「砂漠が美しいのは」王子さまが言った。「どこかに井戸を、ひとつかくしているからだね……」

砂漠=人のようにも考えられてくる


なんだか言葉が心に沁みわたった…!
今後も時間を開けてまた読みたいなあ

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