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感情より行動

戒禁取(かいごんしゅ)という、仏教の言葉があります。
何かというと、願掛けをしたり、背伸びをした約束をすることなど、
目的とは関係のない約束事で、自分を縛る行為です。
目的地に向かわず、別の方向へ歩き続けるような。
お金を儲けたいから、宝くじを買う。
働けば、お金は少しずつ貯まるのに、一発勝負で宝くじを買う。
これも少し目的からズレているのですが。
その上で、私の大好物のスイーツ断ち。発表日まで頑張る。
または、発表当日に番号合わせをすると当選しないから、
2週間見ないで置いておく。
このような、ズレた約束をしないようにと、
お釈迦さまが禁止したことが戒禁取です。
人は望みが大きいと、ついついしてしまうので、しちゃダメだよって。

取引しない、ただ願う

私は、自分で焼いたパンを食べるのが好きです。
週1ぐらいの割合で、手作りしています。
実はパン作り自体、好きではないのです。
何が嫌か?
小麦粉がベタベタ、手に付着するところが大嫌い。
パン作りでは、これは致命的です。
でも、目的地は「自分で作ったパンを食べる」、
なので作り続けています。
続けられる理由は、感情を無視して、行為に注目しているからです。
嫌いだと言う感情を、中心に据えないからです。
ただただ、嫌だなぁ~と、感情に焦点を定めていると、嫌なまま。
嫌な作業が継続します。

感情に照準を当てずに、この嫌な動作が軽減できないかな?
他にアンテナを張って、生活してみる。

感情って面白いものです。
人によって、感情は様々です。受け取りようが違います。
同じ事が起きても、怒る人もあれば、哀しむ人もいます。
また、ある時はそのことが悔しい。
けど、同じ事なのに、何とも思わない時もある。
人による違い。
起こった時による違い。
起こった場所による違い、そんなこともあります。
感情は個々人・時々・様々です。

感情を、ずーっと思い出す事もあれば、直ぐ気にならない事もあります。
感情は癖であり、個性です。
押さえ込めるものではありません。
嫌な感情、なかなか忘れられないものです。

だからこそ、感情にフォーカスせず、行動を変えてみるのです。
どんな日々が、良いですか?
どんな時間が、良いですか?
精神的に楽な時間、多い方が良いですよね。

日々、楽に過ごすことを目的にする。
楽が目的。
心が重くなる事をしないように工夫する。
目的達成のための行動の工夫です。
工夫を考えることが、智慧です。

ベタベタ小麦粉が嫌な私。
何か工夫できないかな?
検索だ!
ネットで調べる行動に移す。

すると、出会うのです。
こねないで作るパンに。

感情にフォーカスしていると、視野が狭くなります。
長年放置していると、苦行もルーティン化で麻痺してしまいます。

感情は一旦横に置いて、行動を考える。
目的に到達しない道を、選ばないように。

時には凹んで、つまづいて。それでも、苦にせず歩いています。 < 自分らしく > そんな動きしかできませんが、ご一緒に楽しんで頂けると嬉しいです。