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まんなかあたり

  お釈迦さんの教えで、
  一番大事なことは何ですか?
こう質問されたら、答えをいっぱい言いたい私ですが、
やっぱり中道かな。

中道
あるとか、ないとか。
白か黒か。
極端な考えをベースにしない。
とにかく、立ち位置は、
端っこじゃなく、まんなかあたり

お釈迦さまは、インドで王子さまとして生まれました。
思い通りになる生活をしていたのですが・・
何不自由ない生活で、世の中のことが全て判る訳じゃない。
何を選ぶのが正解かなんて、知ることはできない。
そう思い始めて、解決を探す修行に出ました。
お城の生活を捨てて、6年あまり。
苦しい苦しい修行をしました。
でも、知ることはできませんでした。
そこで、お釈迦さまは苦行や断食を止めます。

ただただ、静かに座って瞑想しました。
そして、全てを知ることができました。

ゆったり座る

お釈迦さまは苦行の経験から、
極端な考えや行動は遠回りだと気付きました。

このことを、琴の弦に喩えています。

琴の弦は、締め過ぎても、緩め過ぎても、
いい音は出ない。
ほどよく張られた弦から、妙音が出る。

これは、実体験を元にしたアドバイスです。

自身が決めたことも、
人のために、良いと思ってする行為も、
自分に引き寄せすぎていないかな。

こうあるべき!

そう思う時には、瞬間エネルギーが発生します。
このエネルギー、心地良いんです。
だから、ついつい、このエネルギーを使って行動する。
よ~し、頑張れるぞ!

お釈迦さまは、
ちょっと待って!そんなに急がないで!
一度立ち止まって、足下確認を!
あなたの思い、あなたの行動、
  弦は張りすぎていない?
  弦が緩すぎない?

弦を調えるために、
一度、静かに深呼吸を。

考え方や発想のあんばいが
  極端じゃないか確認してごらん
と、おっしゃる。
静かな呼吸の後の考えが、
最初と同じだったら、歩きましょう。
それは中道、真ん中当たりです。
その考えや行動は、調弦完璧。
素晴らしい音が、奏でられます。

中道
これは、快楽生活と苦行を実際に体験したお釈迦さまの、
心おだやかに生活するための、
小さな工夫です。

お釈迦さまの教えのゴールは
安楽
安心で楽チンな.日常生活をおくる<智慧>
判断力です。

時には凹んで、つまづいて。それでも、苦にせず歩いています。 < 自分らしく > そんな動きしかできませんが、ご一緒に楽しんで頂けると嬉しいです。