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Kuno × KANARIA 【フロントとサイド】


(KA):KANARIA (Ku):Kuno

(KA)元々フロントマンとして自分のバンドを率いていたKunoが、シュレディンガーの嘘へサイドのベーシストとして加入。
1年と少し経ったけど、加入前後でバンドに対する印象や自分自身に変化はあった?

(Ku)シュレディンガーって自分の身近なバンドの中でも機械のようにストイックな印象があったけど、体調が悪い日もあればスタジオが上手くいかない日もあって…思ってる以上に人間なんだなって思った。笑
フロントからサイドになったのは、気分的には転職したような感じで。
初めてのスタジオの時は「怒られないかな…?」って思ってたし。
フロントの時はバンドについて全部を考えなきゃいけなかったけど、今は自分の仕事だけを考えれば良いから、やりやすくなったのかもしれない。
自分で曲作ってバンドを動かすよりは、他人の曲に意見出して乗っかる方が自分は向いてるのかなとは思った。

(KA)私はKuno加入後、色々助言を貰えて活動的にも精神的にも助かってる。
Kunoはサイドで誰かを支えるのが上手だろうなって勝手に思っていたんだけど、そこは外れて無かったかな。

(Ku)まぁ色々と楽にはなったかと。
ただ学生時代からシュレディンガーのライブは見ていたから、未だにシュレディンガーの嘘のKunoって言われると「え?俺っ?!」ってなることはありますね。笑

(KA)今回初レコーディングだったけど、思ったよりスムーズだったね。もう少し苦戦すると思ってた。
Lemonadeは”最初から最期まで全部ベースソロ”弾けた?(ライナーノーツ参照

(Ku)弾いた。(断言)
レコーディングは丁寧に弾きましたけどね、気持ち的に。
ドラムと一緒に録ったからスムーズでした。リズム隊はライブのグルーブ感が出るのが一番格好良いと思うし、先にライブも本数こなしてきたのが効いたかと。
Lemonadeは初スタジオの時から今日まで、よくベースライン怒られなかったなぁって思ってます。
主張激しいしフレーズも好き勝手やったし、ノリも変えたし。

(KA)Yo-heyもライナーノーツで言ってたけどノリは確かに変わったね。より激しくなった。私は正解だと思うけど。

(Ku)まず指弾きをピック弾きに変えて激しさ増してますからね。
この曲は加入前、フロアでライブを聴いている時からピックで弾きたいなって思ってた。
このノリに変わることでAkaidaは苦労したかもしれないけど。
Lemonadeは3分も無い曲だけど内容が濃くて、曲の展開を覚えるのにめちゃくちゃ苦労した。
Yo-heyさんに何度も「Kuno、ここは違うよ」って修正されたな…。

(KA)私が作る曲は歌が優先されるから、普通の曲には出てこないような展開が出てくるって楽器隊にもよく言われるね。
そしてバンドで合わせた時に生まれた展開が、更に追加された。笑

(Ku)Lemonadeに限らずなんですけど、歌詞ってどうやって書いてます?

(KA)曲によるけど、基本は書き溜めてる言葉のストックから。
音が浮かんだらストックを眺めてハマる言葉を拾う、そこから広げる。
もしくはメロと歌詞が同時に頭に浮かぶ。このどちらかかな。

(Ku)言葉のストックってのは常日頃から?
言葉をある程度拾った後、韻を踏んだりの手直しとかは?
…実は歌詞をちゃんと知ってる曲が少なくて。ボーカル的に歌詞とか、歌いたいことは知ってて欲しいのかな、と。

(KA)言葉は常日頃から貯めてる。
メッセージ性の高い言葉より「スパイシージンジャーレモネード」とかサウンドの勢いを増せるような語感を大事にして歌を作るから、韻を踏んだりの手直しはするね。
歌詞は強調したい言葉を、演奏していても耳に入るように歌で強調する。
それがメンバーの耳に入ればテーマは伝わると思うし、ライブの時、お客さんへも同じくらいの感度で伝わると思うし。
テーマを込めた「強い」言葉が伝われば良い。感情が強く乗った言葉は曲を良くするとも思ってるし。
私にとってロックンロールはフラストレーションの体現だから。

(Ku)そして夏になるとそういう曲ができる、と。笑

(KA)イライラすると曲ができるから、暑いと曲ができるね。
フラストレーション溜まるもの。笑
曲のメインになるリフとか、頭に音が浮かぶのは夏。
今年もこれから沢山書くわ。

◎今回話題に上がったLemonadeは2020年4月リリースの配信限定シングル「Cherry Coke / Lemonade」に収録。
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