見出し画像

もうすぐ26歳だけど、今のところ何も……


最近は家と仕事の往復をし、休日は本を読んだり友達と遊んだりする生活を送っている。

就職したのが24歳6ヶ月の時。今は25歳10ヶ月なので(名前を変えないといけない。僕が23歳のフリーターだったのはもう2年前の話だ)、正社員として働き始めて1年4ヶ月ということになる。

この正社員という単語は、フリーターの時によく意識していた。というか新聞でもテレビでも「正社員」というワードを目にするたびにハッとするような癖が付いていた。フリーター生活は楽しいけれど、心のどこかでは早く脱出しなくてはという焦りがつきまとう。バイトをしている時も休憩時間はYouTubeを見るより先にindeedを開いていたほどだ。

さて、今僕はあれほど憧れていた正社員として働いている。にも関わらず、生活はフリーター当時とそれほど変わらない。フリーターの時も朝9時に家を出て夜7時に帰り、自炊するなり惣菜を買うなりして晩飯を済ませ、ユニットバスの狭い浴槽で5分程度のシャワーを浴び、夜9時には自由時間を手にしていた。そこでは求人を見なかった。夜に求人を見るのは、1日の終わりとしてあまりすっきりしない。だから本を読むか、YouTubeを観るかなどして時間を潰していた。

今日は夜7時には家に着いた。晩御飯を食べて風呂に入り、ドライヤーを終えたのが8時半。YouTubeを見たり、音楽を聴いたりしていて、今noteを書いている。

僕はフリーターの時によく思った。「生活が安定していれば自分がやりたいことに余裕を持って取り組めるのに」。例えば週末に行ったことのないジャズ・クラブでジャズの生演奏を聴いてみたいと思うとする。しかし、すぐに「いや、そんなことするより求人を見て1枚でも多く履歴書を出すべきじゃないか?」という現実的なブレーキがかかった。

しかし実際に正社員になってみると、空いた時間は求人を見なくなっただけで本を読んだりYouTubeを見たり音楽を聴いたりと、フリーター時代と何にも変わらないというのが実際のところだ。フリーターには「正社員になる」という目的がある。それは世間の目線で見るとレベルの低いというか当たり前な目標に見えるけど、少なくとも目標を持って日々生活するというのは、自然にダラダラしなくなるというか、何かと活動的になる。じゃあ正社員になって自由時間をダラダラ過ごしていると、次に活動するのはいつ?ということになっている。音楽を聴いている時はそう思わないけど、本を読んでいる時はそんなことを考えがちだ。

こういう内省的な記事を書く時は決まって書くことがないのだけど、だからと言って他に書きたいこともないし、とりあえず何も考えずに浮かんだことをそのまま書くことにしている。僕が日本のフォークバンドを好む理由は、彼らの音楽からは「少なくとも何か曲を作っておかないと」という苦し紛れさが感じられるからだ。何も書かないよりは少しはマシだということで……




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?