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人生、じっくりお酒を楽しむために。

いま、多くの人が家にこもっています。私は今年の2月まで、ほぼすべての日に外で過ごし、夜は酒場をハシゴし、深夜に帰る生活をしてきました。それが、いまでは近所への買い物と簡単な散歩以外の出歩きは皆無で、ごく限られた人と会うだけの生活になっています。

生活リズムの変化はストレスです。仕事量が減ったことによる経済的な不安、出掛けられないことに対するストレス、そして何より自身の健康や家族、友人の体調、好きな店・サービスの先行きに対する漠然とした不安はかなり大きなものです。

例えば、考え込んで寝付きが悪いかもしれません。例えば、昼の空虚な時間に焦りを感じるかもしれません。家族との距離が変わることで人間関係がネガティブに進むかもしれません。あるいは、生活・インフラ産業や、過酷な環境で人を救うために従事している医療・福祉従事者の方は過労による大きな負荷がかかっているものと思います。

こんな状況に、アルコールは忍び寄ってきます。普段は生活のリズムのなかで7時から9時が飲酒時間、土日は家族サービスで飲まない…という人も、今はそのスタンスが崩れている方もいらっしゃるはず。筆者も、家では極力飲まないというルールが崩れています。

私の記事を読んでいただいている皆さまは、きっと日常的にお酒を飲んでいる方だと思います。
お酒のことを知っているから、アルコールに手が伸びやすい。例えば、このアルコール飲料は普段好きな●●店で飲んでいるお酒だから、自宅待機のために買いだめしよう。このメーカーが好きだから、思い切って1ケース買おう、なんてことがあると思います。普段、お酒に興味がない人と比べ、酒類の購入のハードルは相当に低く、飲むことに対しても普段どおりと考えていると思います。筆者がまさにこれです。

さらに加えて、インターネットごしで友人と飲み交わすオンライン飲み会での終電に左右されない飲酒時間や、自宅内業務でいつでも手を伸ばせばお酒がある環境になっていることもあります。

このように、日常生活と比較し、現在は飲酒過多になる状況が相当に揃っています。手を伸ばせばお酒があり、不安をごまかすことができるお酒もそこある…

この飲酒の沼に、どうかどうか、つま先すらも近づけないでほしいという強い思いから記事を書いています。いまの状況は、飲酒が可能な人生の中できっとわずかな期間だと思います。この間に、アルコールの沼に染まり、精神や体調を壊してしまうと、大好きだったお酒が自身にとっての「敵」になってしまいます。今ほどほどにして耐えておけば、この先の人生できっと今まで以上に好きと思える銘柄に出会えると思います。その機会をどうか捨てないでほしいです。

お酒は、酔うためのものではありません。楽しむためのもの。例えば惰性で飲まずに、一杯・一杯、「●●の新商品はこんな味、だからこんな料理と合わせたい」と脳も使って味わうとよいと私は思っています。酩酊になることで得る満足よりも、脳の満足で飲酒時間を終了することはきっとできるはずです。

そして、できる限り、これまでの生活と同じタイミングで飲み始め、同じタイミングで飲むのをやめて、家族とのコミュニケーションや別の趣味に時間を費やすべきだと思います。私もいまはゲームに夢中です。

どうか、いまこんなときだからこそ、意識的に適正飲酒を心がけてください。私は普段、お酒や飲む場所の魅力を伝える側ですが、いまは肉体と精神を守ることを伝えるべきだと思い、この記事を書きました。自戒の念を込めて…

ストップ、アルコール依存。

みんな笑顔で酒場に顔を並べる日を楽しみに、一日一日を踏ん張って。

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