【毎日更新10】深夜のフルーツお化けの正体
2024年5月16日(木)
きっかけは、セブンイレブンの『冷凍パイナップル』だった。
深夜の稽古中の夜食に、「フルーツだったらまだ許されるのでは」と考えた私は、初めて『冷凍パイナップル』を購入した。
これが大当たり。今までの人生で『冷凍パイナップル』を知らずに生きて来た、自らの無知を強く恥じた。
それから、毎日仕事帰りには必ずセブンイレブンで『冷凍パイナップル』を買った。
連続パイナップル生活も5日目を過ぎた頃、ふと思った。
「このままだと、セブンのバイトの奴らにあだ名をつけられてしまう」
『長身パイナポー』、『ガリガリぱいん』、『パイナップル落語おじさん』。
その日は、そんなに食べたくない『冷凍いちご』を買った。
そこから私は作戦を立て、
1日目 セブンイレブンの『冷凍パイナップル』
2日目 セブンイレブンの『冷凍いちご』
3日目 ちょっと遠いローソンの『冷凍チョコバナナ』
4日目 めっちゃ遠いファミマの『冷凍マンゴー』
という風に、ローテーションを組んで冷凍フルーツを買い求めている。
正直、冷凍フルーツのためだけにめちゃくちゃ遠いコンビニまで歩くのは、とても面倒くさい。
しかし、どれもこれもセブンのバイトにあだ名をつけられないためなのだ。
もはや、私はくだもの畑で命を落とし、果物に強い未練を持ち、いまだ果物を追い求める「フルーツお化け」のよう。
今日も私はフルーツを探して、夜の街をさまよい歩くのだ。
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