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疾走感のある音楽がすき 風になれるから

    • 私たち、大人になったね。傷を舐め合って生きていたあの頃はあまりにも幼くて、愚かで、美しかった。

      • 躁と鬱の合間に

         芽生える微かな苦しみが、膨らんでふくふくと実を肥やす。何処からともなく現れる悲しみに包まれて身動きができない。感情の鈍化が著しく、恋しさも愛しさも幾層の膜に閉ざされる。どうにもならない。立ち止まる。蹲る。苦しみの実は甘く、卑しい香りを放つ。自己憐憫という一種の中毒症に罹患する。居るはずのない他者の代弁をしてしまう。遠くに行きたい、自らの心が身から離れる所まで。光のような速度で瞬きとともに消えたい。そんな夢想に浸りつづける。心ばかりが醜く膿んでいく。

        • 無音の呟き

           大切な感情は言葉として浮かび沈みを行きつ戻りつしては霧消してしまう。今ここにある思いを、時間をつなぎとめるようなやさしい言葉があったなら、私は満ち足りない心をきちんと収めることができるのだろうか。  一人の短い旅行をしている。好きなアーティストが揃うライブが地元よりも離れていたので、泊りがけになった。月に一回ほどのペースでライブに出かける。生に音や歌声が身体に流れ込んでくる感覚が本当に好き。不思議な一体感と浮世離れした空間に心身を委ねる。似たような理由で映画館も美術館も好

        疾走感のある音楽がすき 風になれるから

          祈っている。すべての人が暴力に苦しむことがないように、光の道を進めますように。自分を傷つけず、やさしく包まれるように。隣りにいる人を愛せますように。

          祈っている。すべての人が暴力に苦しむことがないように、光の道を進めますように。自分を傷つけず、やさしく包まれるように。隣りにいる人を愛せますように。

          いつも見るバスの車窓から覗く白木蓮が咲いている。

          いつも見るバスの車窓から覗く白木蓮が咲いている。

          幾日、幾月をともに過ごしてきた人たちが各々の選んだ道へと歩みを進めます。そのつばさがどれだけ脆く、小さくとも、逞しく生きてほしい。 羽ばたいてゆく彼らに祝福がありますように。

          幾日、幾月をともに過ごしてきた人たちが各々の選んだ道へと歩みを進めます。そのつばさがどれだけ脆く、小さくとも、逞しく生きてほしい。 羽ばたいてゆく彼らに祝福がありますように。

          お風呂でお酒をのむと、きらきらひかるの睦月が駄目だよって窘めてくるような気がする。ふわふわとした気持ちと罪悪感と焦燥と。読書は現実に色を重ねてくれる。

          お風呂でお酒をのむと、きらきらひかるの睦月が駄目だよって窘めてくるような気がする。ふわふわとした気持ちと罪悪感と焦燥と。読書は現実に色を重ねてくれる。

          言葉がでてこないからといって、思想がないわけではない。沈黙が多くを語ることもある。

          言葉がでてこないからといって、思想がないわけではない。沈黙が多くを語ることもある。

          一人でいる、静かで、ささやかで、穏やかで、空しく、情けなく、地味で、退屈な、薄闇のような時間が、人と交わったときに光を放つのだと思う。

          一人でいる、静かで、ささやかで、穏やかで、空しく、情けなく、地味で、退屈な、薄闇のような時間が、人と交わったときに光を放つのだと思う。

          言葉は紡ぐもの。いくつもの色の糸で編まれていく思想。

          言葉は紡ぐもの。いくつもの色の糸で編まれていく思想。

          この世にはうつくしいものが溢れている。際限なく溢れだす光の原泉。

          この世にはうつくしいものが溢れている。際限なく溢れだす光の原泉。

          安寧と平穏がずっとつづいていく幸福な日々が続きますように。

          安寧と平穏がずっとつづいていく幸福な日々が続きますように。

          世界で見つけた美しいもの、歓び、輝きを余すことなくすべて、あなたに知らせたい。私の心の一番やわらかいところに触れてほしい。日々が祝福で満ち足りてほしい。

          世界で見つけた美しいもの、歓び、輝きを余すことなくすべて、あなたに知らせたい。私の心の一番やわらかいところに触れてほしい。日々が祝福で満ち足りてほしい。

          冬の花屋が好き。 夏の花はあかるくて眩しくてざわつくけれど、 冬の花はしずかで眠るように密やかに佇んでいるから好き。

          冬の花屋が好き。 夏の花はあかるくて眩しくてざわつくけれど、 冬の花はしずかで眠るように密やかに佇んでいるから好き。

          サガンの小説に心の青あざという題がある。滲んだ血は皮膚と重なり合い青黒い染みを残す。そんな染みを情けないような愛おしいような淡い思いで撫でる。薄暗い誰にも悟られたくない孤独な感情を抑え傷ついた心を慰める。誰しも抱え得る痛みは、どれだけ愛しい人のものだとしても代わることはできない。

          サガンの小説に心の青あざという題がある。滲んだ血は皮膚と重なり合い青黒い染みを残す。そんな染みを情けないような愛おしいような淡い思いで撫でる。薄暗い誰にも悟られたくない孤独な感情を抑え傷ついた心を慰める。誰しも抱え得る痛みは、どれだけ愛しい人のものだとしても代わることはできない。