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アニメ「ラブライブ!スーパースター!!」12話感想

ついに迎えた最終回!いわゆる、「俺達の戦いはこれからだ!」エンドでしたが、新しい決意を得たかのんちゃん達の今後がとても楽しみな終わり方だったと思いました。


目覚めた「まだ名もないキモチ」

この話を観て、この第一期は、澁谷かのんというスクールアイドル誕生の話をやったんだな、と思った。
思えば、かのんちゃんには、澁谷かのんとしてのラブライブに懸ける意志みたいなものが、全く無かったとは言わないけれど、個人的な意見としては、少し薄かったように見受けられた。
元々、かのんちゃんの過去を考えれば、本人が言っていたように、「私は歌を歌えるだけで幸せ」で、その歌で競い合うというのは馴染みがないのは当然かもしれない。
ただ、最初の頃は普通科と音楽科との間でギクシャクしてた生徒が一丸となって協力してくれて、最高のステージを用意してもらって、最高のパフォーマンスを披露しても、一位にはなれなかった。
結ヶ丘が本当に素敵な所だと、いくら自分達が知っていようとも、一位にならなければ伝えることが出来ない現実を知って。
それが悔しいから。
だから勝ちたい

この一連の、かのんちゃん個人としてのラブライブに対する動機付けが非常に滑らかで、とても感動した。
これでかのんちゃんにラブライブへの強いこだわりが生まれ、本当の意味で澁谷かのんというスクールアイドルが誕生したんだな、と。

こういう描写をされると、これまでラブライブで敗退した数多のスクールアイドルもこういう心情だったんだろうなぁと思ってしまう。
みんな自分達と、応援してくれる学校の想いを結実させるために一位を目指して、そして散っていったのだと思うと切なくなる。
サニーパッションが言った「なぜ勝たなきゃって思うのか」という言葉が本当に染みてくる。

今回の予選を通して、ラブライブに対して勝たなきゃいけない理由を得たかのんちゃん達は、今後どう成長していくのか。それがとても楽しみでならない。


Starlight Prologue

この曲までのくだりも良かった!
生徒が会場までの道のりを照らし、準備した最高のステージへと導く。μ'sのスノハレ回を思わせるような展開に、期待値が高まった人も多かったんじゃないだろうか。
たどり着いたステージで、かのんちゃんが「結ヶ丘の生徒で良かった!」と言う隣で、誇りと幸せを噛み締めるような恋ちゃんの表情がまた素敵。
そして、ライブシーンなのだけれど、各キャラが歌う時に、その立つ位置の列が、前後に渡ってキャラのイメージカラーに染まるのが凄くいいなと思った。まるで、そのキャラのこれまで歩んできた道のりと、これからの未来を祝福しているように見えて、めちゃくちゃ感動した。歌う順番も加入順で歌っていて、これまでのお話の総決算みたいな意気込みを感じた。
曲も、歌詞も、とてもグッとくる内容で、とても良かった。
思えば、ラブライブシリーズの冬の曲って全体的に強めだよな…。


ヘッドホン

これもまた印象的なシーンだった。
1話でヘッドホンは拒絶の象徴みたいな描かれ方をしていたけれど、12話で「もう大丈夫」と笑顔で言えたのが素敵。
周囲や自分自身の声から、殻にこもる必要がなくなった。「自分」だけだった意識が、「世界」にも意識が届くようになったという意味合いだろうか。いずれにせよ、1話からのかのんちゃんの成長を感じられて、いいなと思った。


細かい所いろいろ

・1話以来の擦れたかのんちゃんが見れて良かった。こうしてみると、色んな所で言われているけど、かのんちゃんって、ヤンキーの素質ありありで面白い。二期で、ラブライブに懸ける想いが強すぎてメンバー間で衝突とか起きそうで心配。

・↑に付随して、かのんちゃんのダミ声気味に叫ぶ声とか聞けて面白かった(特に「ステージがない!」の所。めっちゃ好き)。伊達さん、この仕事初めてのはずなのに、よくあんな芝居出来るな?!と思った。
いや、というかLiella! の五人全員、こういった経験がまだ浅いはずなのに、全然違和感なくて凄い…。

・冬なのに、5人の練習着が夏とほぼ変わりないことにびっくり。君たち、寒くないの? 見てるこっちが何だか寒くなってくる。若いって素晴らしい…。


二期に向けて、気になるところとか妄想とかあれこれ

まずは学校の廃校問題について
作中で、恋ちゃんのお父さんから資金援助の話と、入学希望者が増えたという話があった。それと、今回の話のラストで二年生になった(?)五人の姿が見れたことから、ひとまず廃校問題はクリアということだろうか。
合わせて、クゥクゥちゃんの帰国問題
これも、ラブライブ本選の出場は叶わなかったけど、季節が春を迎えてもなお、クゥクゥちゃんが学校にいるので、これもひとまずはクリアになったという認識でいいのだろうか。
まぁ、いずれも状況次第では危機となって5人に襲いかかる可能性が充分にあるので油断してはいけないが…。
とりあえず、今の状況としては、この一期で発生した大きな問題は収まったように思える。
そうなると二期は純粋にラブライブ優勝を目指す路線になるのだろうか。サニパとバチバチにやり合ったり、新しいライバルが登場するかもしれない。

あと、何よりも気になるのがLiella!に後輩――つまり、新規メンバーが追加されるのかどうか、ということ。
個人的な意見としては、新規メンバーは入ってくるんじゃないかなと思う。理屈で考えれば、Liella!の活躍で入学希望者が増えているのだから、「私も結ヶ丘でスクールアイドルをやりたい!」という生徒が出てくるのが自然だ(とはいえ、この辺はさじ加減でどうとでも出来るけど)。
また、5人にも後輩が出来るということで、5人の新しい一面を描ける機会が増える。一期を観ていて、基本的に5人のやり取りは楽しいんだけど、時折、やり取りのパターンや組み合わせが少し固定されてる印象もあったので、変化を入れるという意味でも、新規メンバーが増える可能性はあるんじゃないかと思う。
とはいえ、Liella! 5人としてのやり取りをもっと観ていたい!という気持ちも凄くあって、そんな中で新しいメンバーが入るとなると、ちょっと複雑な気持ちもある。
ここからは、完全に自分の妄想だけど、もし新規メンバーが入るとなったら、その新規メンバーだけでスクールアイドルを結成するとかあるかもしれない。つまり、結ヶ丘に2つのスクールアイドルがいる、という状態だ
一校につき、スクールアイドルは一組だけ、という決まりはないだろうから、落とし所としてはあるかもしれないな、と。
まぁ、ラブライブに出場するとなると、さすがに一校につき一組だけだろうけど、だとすると、Liella!と後輩達のグループとで真剣勝負の場が出来て、そこでドラマが描けそうだな、とか思ったりした。
あとは、新規メンバーは入るけど、アニガサキにおける侑ちゃんのようなマネージャー役とか。これなら、Liella!の活動は5人を維持しつつ、人間模様に変化を加えることが出来る。Liella!5人での活動には干渉しないけど、5人に近い距離にいる、という立ち位置のキャラは出てくるかもしれない
…とまぁ、色々妄想することが出来るなぁと思った。


最後に

12話自体、とても素敵な話だったし、スーパースター全体を見ても、とても面白い作品でした。
どっしりとした造りが印象的で、ここからラブライブという作品をどんどんと発展させていくんだ、という意気込みも感じました。実際、今回の終わり方を見るに、やっぱり二年生編、三年生編と大河ドラマのようにLiella!の活動を描いていくんだろうとも思いました。
その始まりの物語。かのんちゃんというスクールアイドル誕生の話を見届けることが出来て良かったです。
二期はまだまだ先のことだとは思うけど、ひとまず今は今月末に迫ったLiella!の1stライブツアーを楽しみにしながら、二期を待ちたいと思います。

スーパースターに関わった皆さん、いい作品をありがとうございました!

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