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Dizzy Mizz Lizzyと私


先日、大盛況のジャパンツアーを行ったDizzy Mizz Lizzy(初めてDizzyのライブを観に行ったのでコチラも機会があれば記したい)はデンマークの国民的人気のある3ピースのロックバンド。日本のメタルゴッドこと伊藤政則氏がプッシュした事もあり、HM/HRバンドの括りで人気に火が付いた。
当時20歳そこそこのバンドであったが、バンドの頭脳でありシンガーでありギタリストであるティム・クリステンセンが、ポップであり時より漂う哀愁メロディーを書く名ソングライター!まさに日本人好み。
ティムが考えた複雑なアレンジ、そして残りの2人ドラムスのソレン・フリースとベースのマーティン・ニールセンも何よりテクニカル!
グランジを通過したヘヴィで陰鬱だけどポップさには彼らならではの不思議なマジックというべき、融合があったと思う。

1994年にリリースしたセルフタイトルアルバムはデンマークで25万枚の大ヒット(日本の人口に換算すると580万枚に相当するとか)「Glory」「Waterline」「Silverflame」をはじめとするキラーチューン満載。

当時Mr.Bigをはじめとするビッグ・イン・ジャパンの一つであったが日本デビューは1995年。

1996年には2nd『Rotator』をリリースしたが、1stほどヒットせずというが、2ndは1stよりハードで硬派なロックアルバムであったのでセールスを期待する方が難しかったような気がする。とはいえ、デンマーク、日本で10万枚のセールス(日本の場合、1stと変わらず)を記録した。

この後、ティムはRadioheadのような暗いポストロックに惹かれてそっちの方に進みたかったが、よりヘヴィロック志向を好むソレン、マーティンと対立し関係が悪化。2ndのツアーを終わり1年間休み、1998年活動再開しようとするが以前起きた問題は何も解決しておらずそのまま解散してしまった。
ティムは解散後ソロに転向し、成功を収める。
ソロアルバム3枚リリース後、2009年秋に2010年にデンマーク国内で再結成ツアーを行うと発表。ライブのチケット発売日、予定していたライブは1分間でソールドアウト!追加公演に次ぐ追加公演を行なった。来日ツアーは5月に行われたが、10月に再度来日ツアーを敢行。日本での人気を窺えるが、その辺はライブ&ヒストリー、再結成ドキュメンタリーDVDとなっているので、超オススメする。
解散後、ミュージシャンを引退しトラック運転手になってたソレンと郵便配達員になっていたマーティンが復帰するまでと解散と再結成理由など赤裸々に語られていて超面白い!

この1年間の期間限定再結成後に、2014年に再々結成。ティムはソロ活動と並行し活動を行うこととなる。
サウンドは現代版にアップデートされグランジからと言うよりは、ストーナーロックやドゥームメタルなどからの影響を感じられるヘヴィさが最高に格好良い18年振りの3rd。

初回盤はライブDVD付の2枚組!映像はLoud Park 15のライブをフルセットで収録。ワタシ、久しぶりにそのライブを見ようかと思ったらDVDの中身がなかった…
今は欠品。探さないと。

で、最新作はコロナ禍の始め、2020年3月にリリースされた4th。これが何とプログレなんですね!

よりヘヴィにメロディアスにそして20分の大曲

CDはチャプターをフってありPart5まで分かれてるが、サブスクはどうなってるのであろう。
このMV、30分も近くありちょっとした短編映画のような素晴らしい出来です。
静→動→激→哀という正にプログレの王道です。
ex-Dream Theaterのマイク・ポートノイも絶賛してましたね!

このアメリアのライブ音源、来日記念版でライブ音源がボーナストラックで収録されてますね。2枚組でDVDはこのアルバムからのMVを全て収録。

そして、インストゥルメンタルのみの音源もリリースされてます。

現在追っかけてる現役バンドで、ダントツに素晴らしいロックバンド!

ティムはこの後、傑作セカンドソロ『Honeyburst』('03)リリースの20周年ツアーを行うので、バンドは暫しの長期休暇となる。
早いとこライブDVDを探さないと。YouTubeに上がってる映像で我慢だな(笑)

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