飲食店マーケティングの為の『フードデリバリー系ニュースまとめ』(2022/6/1~6/30)
世界的にもコロナが落ち着き、デリバリーの需要が一時期に比べると減少しています。 これまでのフードデリバリーを主軸としたものから、日用品やグロッサリーといったものへの拡大。BtoBでの配送や囲い込み戦略などより一層競争が激しくなってきています。
1.一般ニュース
・コロナ禍で利用者急増! 「デリバリーサービス」の常識が変わった?!― なんでも酒やカクヤス調べ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000022125.html
株式会社カクヤスは、カクヤスメールマガジンに登録している当社のユーザーを対象に、コロナ禍で利用者が急増し、梅雨の時季にも便利な『デリバリー』について、利用頻度や利用シーンなどアンケート調査を行っています。
【調査結果トピックス】
1.デリバリー利用者は全体の81%
2.コロナ前より利用頻度増えた人、50%
3.デリバリーして欲しいもの「薬」「ケーキ」「焼きたてパン」
・日本初のクイックコマースサービス「QuickGet」が、「GREEN SPOON」の取り扱いを開始!1食から約10分でご自宅へお届け!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000033440.html
こちらは、ダークストアからの出発であとから今回のスープやスムージーといったフードデリバリーへの参入です。
・「から揚げの天才」低投資型モデル好調!6月1日(水)にキッチンカー2号店目、西浅草店オープン!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000644.000009215.html
こちら以外にもコンテナ型のものも出店を進めており、低投資型でのトライアルを進めている感じでしょうか?ただ、通常の店舗型の閉店が目立ってきているので、店舗型での出店は厳しいといった判断なのでしょうかね。
・デリバリー注文一元管理サービス「Camel」(キャメル)、デリバリー専門業態の開発支援プランを開始。デリバリー売上改善支援を強化。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000077961.html
デリバリー店舗を応援するためには、一元管理だけでは足りないという事で売上改善支援も行うようになってきているようです。
・23区どこでもお届けするフードデリバリーの「kurukuru(クルクル)」が、「お花」のデリバリーサービスを始めました。お花一本からお届け可能。グルメ商品とセットのプレゼントにも最適です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000074252.html
このあたり、以前から個人的に思っているのですが、ハレ系の業態とのコラボレーションとか面白いかと思っています。優雅な朝食と花なんていかがですかね?サブスクであれば実現可能な気はしています。
・飲食業界の新ビジネスソリューション「フードブランドシェアリングサービス®」を始動
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000103809.html
ベースはゴーストレストランFCと類似なのですが、いろいろな名称を付けたところが出てきていますね。
2.海外の状況
・20の破壊的なゴーストキッチンスタートアップ(2022)
https://explodingtopics.com/blog/ghost-kitchen-startups
2019年、世界のゴーストキッチンの市場規模は431億ドルでした。2027年までに、この業界は714億ドルに成長すると推定されています。2022年にフォローする必要のある最も急成長している世界各地のゴーストキッチン会社のいくつかをまとめています。参考までに
・米ウーバーイーツが「お取り寄せ」に参入…配達アプリの競争激化で、サービスの多様化が進む
https://www.businessinsider.jp/post-255188
ウーバーイーツはフェデックスと協力し、グルメ食品の全国配送を開始する。
2022年6月からアメリカのウーバーイーツの利用者は、全米16店のレストランなどの人気のグルメ商品を配送料無料で取り寄せることができるようになった。
ドアダッシュは2021年から、Carlo's Bakeryなどの人気店の商品の全国配送を開始している。
現在、ウーバーイーツとドアダッシュは、ダニー・マイヤーが支援するゴールドベリーと競合している。
・DoorDashがアプリ内レビューを開始(アメリカ)
https://www.restaurantdive.com/news/doordash-launches-in-app-reviews/625328/
uberやgrubhubでもレビュー機能はありますが、DoorDashは地元の顧客に人気のあるレストランに重点を置いているのが違いだと書いてあります。詳細は分かりませんが、リストはリアルタイムのレビューに基づいて変更されるといったと
・米DoorDash急成長のからくり 提携・買収に4つの柱
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC013LE0R00C22A6000000/
先ほどの記事もそうですが、doodashは様々な分野の小売りの「ラストワンマイルのパートナー」としての地位を確立しようとしているようです。
・小売り
ドアダッシュは料理宅配以外に事業を拡大するため、倉庫型の会員制スーパーや百貨店などの小売りと戦略提携を結んでいます。
・レストランテック
ドアダッシュは新たな分野に事業を拡大する一方、主力分野である「レストラン」にも多額の資金を投じ続けている。POS(販売時点情報管理)システムなど今や当たり前になった技術から、調理ロボットなど登場したばかりのテクノロジーまで、顧客企業に新たな形のレストランテックをもたらしています。
・サプライチェーン(供給網)と配達テック
即時配達(オンデマンドデリバリー)を手掛けるドアダッシュがサプライチェーンと配達テックを強化しているのはいわば当然だ。同社は主に買収を通じてこの分野を強化しているようです。
・従業員の福利厚生
足元の人手不足を受けて雇用主は人材を採用し、維持する手段を探っている。ギグワーカーに圧倒的に依存している料理宅配のような分野では、従業員のつなぎ留めや福利厚生はずっと懸念ではあります。
・料理宅配は序章 ウーバーイーツ、外食の総合支援業へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC137J50T11C21A2000000/
こちらは、先月のニュースではありませんが、doodashとの比較のために取り上げました。ウーバーは外食業界全体に事業を拡充するため、自らをテクノロジーの集合体と位置づけ、提携先企業の商品を配達する「ホワイトレーベル」サービスに加え、様々な投資や買収、戦略的提携を進めています。
ウーバーイーツのテクノロジーやサービスを3つの分野に分けると
・宅配ソリューション
テクノロジーにより可能になった、商品を消費者に配達する新たな手段。
・サービス
外食企業が顧客を引き付け、維持し、事業を拡大するために宅配プラットフォームが提供するBtoBサービス。
・垂直分野
食品や料理以外も含めた新たな宅配サービスの商品。
となっています。
・配送アプリの インスタカート 、会員制プログラムを刷新:ロイヤル顧客獲得がビジネス継続の鍵に
https://digiday.jp/modern-retail/instacart-revamps-membership-program-with-new-perks/
アメリカにおいても食料品の配達アプリはいくつかの課題に直面しているようです。インスタカートやドアダッシュのような中間者を不要にする小売業者が増えてきていることやほかの潤沢な資金を持つ配達アプリとの競合、インフレや燃料価格の上昇といった様々な要因が絡んでいます。顧客の囲い込みがポイントといった事で今回のプログラム刷新なようです。
・Chick-fil-Aは、一部の店舗でエクスプレスドライブスルーレーンをテスト
https://www.nrn.com/quick-service/chick-fil-tests-express-drive-thru-lanes
事前注文の浸透によって、効率化がはかれるということでモバイルオーダーの受け取り専用のレーンをトライアルしているようです。
・1拠点で10店舗の料理を作るゴーストキッチン、その内部を覗いてみよう
https://www.businessinsider.jp/post-254808
イギリスのGrowth Kitchenの事例です。内部には、ドライバーが注文を待つ間に座れるスペースがあり、トイレや携帯電話の充電器、水飲み場も利用できるようにもなっています。ここでは一つの厨房に一つのブランドといったスタイル
・Ghost Financialは、ゴーストキッチンの低い成功率を逆転させたいと考えています
https://www.restaurantdive.com/news/ghost-financial-ghost-kitchen-ghostu-education-program/625100/
Ghost Uは、仮想レストランビジネスを構築および拡大するための戦略を模索しているオペレーター向けに、MasterClassスタイルのビデオとインタラクティブなワークショップを提供しています。
海外においてもゴーストキッチンは急速に成長しているため、デジタル広告、ターゲット広告、ブランドを配信アプリのトップに押し上げて売り上げを伸ばす方法など、ゴーストキッチンに固有の業界固有のスキルを持たずに参入し、失敗している人が多いようで、そのならないように設計された教育プログラムを提供しているようです。
3.フードデリバリーアプリ関連(国内)
①Uber Eats
・元警視総監の樋口建史氏が Uber Japan のシニア・アドバイザーに就任
https://www.uber.com/ja-JP/newsroom/senior-advisor-higuchi/
元警視総監の樋口建史氏が Uber Japan のシニア・アドバイザーに就任したようです。交通安全やコンプライアンスの遵守を強化しているアピールとしても強いですね。
・Uber Eats、 6 月 16 日から奈良県香芝市、大和高田市でサービス開始!
・Uber Eats、 6 月 28 日から香川県丸亀市、茨城県古河市でサービス開始!
②出前館
出前館もクイックマート展開の為の展開を見据えて提携増やしています。
・『出前館』で「DEAN & DELUCA」のデリバリーサービスを開始!
https://corporate.demae-can.com/pr/news/demaecan/dean_deluca.html
・『出前館』が運営する飲食店向け仕入れサービス「仕入館」、 飲食店の開業支援プロジェクトに参加
https://corporate.demae-can.com/pr/news/demaecan/campfire_project.html
③Wolt
日本でのブランド展開を「Doordash」ではなく、「Wolt」で行くといった方針発表したこともあってか?積極的に外部提携を進めています。特に飲食以外の小売りや施設などが多く、物販含めたクイックマートへの準備を進めている感じです。
・飲食デリバリーのDoorDash(ドアダッシュ)、8月31日にサービス終了 「Wolt」へ統合
https://news.yahoo.co.jp/articles/92aab21b492cee031cc2bd08fe9a68ccec012686
先月のニュースに載せてしまったのですが、まだ知らない方もいるかもしれませんので、再度載せておきます。
・デリバリーサービス「Wolt」が「マックスバリュ西日本」の商品をお届け!2022年6月13日(月) より「マルナカ若草店」(松山市)でサービスを開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000051508.html
・おもてなしデリバリー「Wolt」が冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」の商品をお届け!2022年6月10日(金) より東京と神奈川の12店舗に拡大!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000051508.html
・おもてなしデリバリー「Wolt (ウォルト)」スーパーマーケットのデリバリーを札幌で一挙拡大!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000051508.html
・デリバリーサービス「Wolt」が「松屋銀座」の商品をお届け!2022年6月24日(金)よりデリバリーサービスを開始!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000051508.html
・おもてなしデリバリー「Wolt」 埼玉県に初進出!2022年7月14日(木)よりさいたま市、川口市、戸田市でサービス開始!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000051508.html
④menu
こちらも物販との提携を着々と進めています。テイクアウトアプリから始まったのですが、その面影はなく、こちらもwolt同様にクイックマートへ向けての商品拡大に力を入れているようです。ただ、フード系も元気ない感じがするのでどこまでKDDIが本気で資金を出すか?にかかっているような気がします。直近でのの大型回線トラブルの件もあり、今後どうなっていくのか?が気になります。
・デリバリーアプリmenuが、冷凍食品専門店「Picard」の商品をお届け!人気の本格クロワッサンやオードブルなど、約500品目の商品が対象東京・横浜エリアで6/13(月)よりサービス開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000127.000046860.html
・デリバリーアプリmenuに、ホームセンター「ニシムタ」が加盟 食料品からカー用品まで、およそ2000品目以上の商品をお届け開始!鹿児島エリアで7/1(金)より
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000131.000046860.html
⑤エニキャリ
先月はかなり情報発信をしていましたが、今月はおとなしめです。エリア内でのサービス強化をしているといった感じでしょうか。
・配達員向けアプリ「デリバリーCITY」に、eKYC本人確認サービス「TRUSTDOCK」を導入、手続きの簡素化と利用者の安全性担保を強化
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000056779.html
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