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飲食店マーケティングの為の『フードデリバリー系ニュースまとめ』(2021/12/1~12/31)

 先月は、活発にpandamartを展開していたfoodpandaがまさかの事業売却の発表。本体のDeliveryHeroは本国ドイツでのfoodpanda事業も大幅縮小しており、展開エリアの選択と集中をした模様です。doordashのwoltのwoltの買収もあり、世界的にも事業統合が進んでいます。また、小売りを含めた15分以内での配送を目指したクイックコマースも巻き込みデリバリーはより、日常に入り込んで行きそうです。

1.一般ニュース

・TikTokで話題のレシピを再現して配達する「TikTok Kitchen」、米国で開始
https://news.yahoo.co.jp/articles/fde85dbe0c2449ce73aaecd5cd7a0308674db6a0

レストランオーナーはTikTok Kitchenに参加することで、TikTokでクリエイターが紹介したことで話題になったレシピを公式として再現し、デリバリーメニューとして販売できるといったモデル。

・最も熱い業界「フードデリバリー」の今、そして今後の行方を占う3つのポイント
https://news.yahoo.co.jp/articles/bda68b84694bf8858af04f5c39965eae1215fdb7

 今後のフードデリバリーについての記事です。料理だけでなく、小売も巻き込んだ15分以内のクイックコマースや健康や環境に配慮した特化業態などまだまだ様々な広がりがありますね。

・【東大発スタートアップ企業】フードデリバリー比較アプリ「DeliSearch」を11月30日にリリース!罪悪感なくフードデリバリーができる世の中へ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000087327.html

すでにアメリカでこういったサービスを展開して、資金を集めているところがありますが、日本でも出てきました。自動比較で割安に注文できるとのことで消費者にとっては非常にいいサービスですね。

・ドミノ・ピザ、全国47都道府県を制覇。テイク3分、デリ10分のため2千店舗めざす。
https://www.foodrink.co.jp/news/2021/12/0983046.php

2019年7月に600号店、2020年9月に700号店、そして2021年6月に800号店、今回の島根県で863店舗となった、宅配ピザチェーンで国内No.1シェアだが、さらに2033年には2000店舗とする計画らしい。

お持ち帰り半額や、デリバリー最低注文金額の撤廃、日本専用の「ピザライスボウル」と革新的な施策を採ってきた。注文から配達までの時間を短縮しアツアツのピザを届けるため、持ち帰り3分、デリバリーは10分でピザを届ける「プロジェクト3TEN(スリーテン)」に現在取り組んでいる。実現のため、店舗ネットワークの拡大が不可欠だと2000店舗体制をめざす。

・関東初!サンマルクカフェ テイクアウト専門店『サンマルクカフェ MICRO』 JR大井町駅構内にオープン!!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000085701.html

サテライト展開のテイクアウト・デリバリー専門店のようです。

・業界初!フードデリバリー×アパレル!ゴーストレストラン事業者とD2Cアパレル事業者がコラボし新たな世界観を創出!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000066749.html

フードデリバリーとアパレルのコラボレーションといった新しい試みのようです。今後こういった他業種とのコラボ企画が出てきそうですね。

・デリバリー専門6店舗入居型クラウドキッチン「ExCell Kitchen(エクセルキッチン)」が東京都新宿区新宿に12月上旬グランドオープン!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000087735.html

クラウドキッチンがまた新たにオープンしたようです。

・飲食店を救う!月商100万円以上の売上実績があるフードデリバリーブランドを最短1ヶ月で導入!2021年12月15日より「デリバリーブランドシェアリング」をリリース!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000035446.html

すでに売上実績のあるフードデリバリーブランドを活用し、全国で困窮している飲食店を支援すべく立ち上げた「デリバリーブランドシェアリング」。フードデリバリーにて月商100万円以上の実績を誇る3ブランドを軸に同業態のフードデリバリーブランドを自店舗に最短1ヶ月で導入可能とのこと。


2.フードデリバリーアプリ関連

①Uber Eats

・Uber Eats、自動運転でデリバリー 2022年初頭から米国で開始
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2112/17/news148.html

自動運転車の開発を進める米Motionalは12月16日(現地時間)、米Uber Technologiesと連携し、食品デリバリーサービス「Uber Eats」で自動運転車を使った配送作業を始めると発表した。2022年初頭からカリフォルニア州のサンタモニカで始め、Uber Eatsに掲載中のレストランから厳選した店舗のミールキットを配達するらしい。当初は「車両に安全を管理するオペレーターがいる状態でサービスを開始する」ようですが、次のステージが見えてきましたね。

・【東大発AIベンチャー】フードデリバリー向け経路最適化AIを提供開始
~飲食チェーンの配送を効率化~

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000066955.html

最先端のAI・ロボティクスの技術を活用したソリューション提供を行うTRUST SMITH株式会社は、フードデリバリーの宅配経路を最適化するAIアルゴリズムを提供開始したらしい。

②出前館

・出前館が訂正報告書を提出、不適切会計処理で過年度決算訂正
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c6e17a6f8afb9320b334e7a711f48a7876c91a0

 出前館が2021年8月度の決算を訂正した。決済代行会社に対する未収入金の過大計上が23億2500万円あった(2021年8月末時点)ほか、未払金の過大計上も9億8500万円(同8月末時点)確認された。
 こちらを受けて想定よりも良かったということもあり、株価は上がっているようだが、個人的には今後も業績は予想よりも下回ると思っています。こちらの訂正の為に第1四半期の報告が遅れており、9月以降の業績はまだ見えていません。

・『出前館』、セイノーホールディングスと業務提携
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000292.000029254.html

 『出前館』と「セイノーホールディングス株式会社」は、お互いが持つラストワンマイルにおけるネットワークを掛け合わせることでデリバリーの日常化を加速させ、さまざまな社会課題の解決に貢献していくことを目的に、2021年12月23日(木)に業務提携契約を締結しました。
 ラストワンマイルへの取り組みを強化していくようです。

③Wolt

・デリバリーサービス「Wolt」、配達専用スーパー「Wolt Market」を開設 札幌に2拠点同時開設
https://netkeizai.com/articles/detail/5178

 「Wolt(ウォルト)」は12月2日、配達専用スーパー「Wolt Market(ウォルトマーケット)」を札幌市内に2拠点同時開設し、食料品や日用品など約2000品目の商品を注文から30分程度で届ける即時配達サービスをスタートさせました。
 日本において小売でのデリバリーモデルをどこが最初に確立させることができるか?の勝負が始まっています。

・日用品宅配「Wolt」サービス開始 イオン琉球が2店舗で 注文から約30分
https://netkeizai.com/articles/detail/5178


④Foodpanda

フードデリバリー「foodpanda」、日本撤退 理由は「競合他社の増加や配達員不足」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2112/23/news100.html

 個人的には一番驚いたニュースです。私の住んでいるエリアでも積極的にチラシ投函も行ったり、pandaマートの出店にも意欲的に進め、さらも管理画面の改善も行っていたので、今後の急拡大を予測していたのですが、まさかの事業売却となりました。売却先は現在不明ですが、いったん1月末でサービスを停止する方向で進んでいます。恐らくDeliberyHeroの本社のあるドイツでの失敗も相まって、選択と集中をしていくのかと思います。
 急速にエリアの拡大、pandaマートなどを広げたことが逆に仇となったのかもしれません。新規サービスの立ち上げ時期には膨大な資金が必要となることと日本のコロナ終息が海外よりも早いため、デリバリー需要が10月から急速に減少したこと、出前館が消費者と配達員へのバラマキの実施しまくっていることetc.が影響し、黒字化までの期間が思ったよりもかかるといったところからの判断なのでしょう。
 今後、どこの企業が引き継ぐのか?が注目です。UberEats、doordashなのか?今だ日本には参入してきていないJust Eat takeawayか?海外で注目されているダークストア系の企業か?今後の流れがどうなるか?楽しみです。

※ダースストア:15分以内配達を目指す食料品、日用雑貨のデリバリー専門店の事を指します。ゴーストキッチン(レストラン)同様に消費者から見えないと意味でそう名付けられています。

・都内で拡大展開中!日用品等30分でお届けサービス「pandamart」
早くも東京3拠点目となる「pandamart東池袋」がサービス開始!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000068913.html

 積極的にpandamartを広げてきています。

・東京都内4拠点目となる「pandamart 西新宿」がサービス開始!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000068913.html

都内では4拠点目のサービス開始です。

・foodpandaの日用品等30分でお届けサービス「pandamart」牛乳・卵・豆腐等の冷蔵食品を全拠点にて販売開始!
酒類の販売は名古屋・大宮限定でスタート!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000068913.html

 12月10日(金)よりpandamart(パンダマート)の全拠点にて冷蔵食品の販売を開始するようです。冷蔵食品も取り扱いを始めるということで、賞味期限や破損等の管理の仕組みがどうなっているか?わかりませんが、他のアプリよりも一歩先に進んだ感じですね。

 

⑤DiDi Food

・DiDi Food×福岡県内飲食店×地元グルメマニア 新しい食トレンドの発信から地域活性化を目指す「ネオローカルフードプロジェクト」スタート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000059256.html

福岡限定企画で「ネオローカルフードプロジェクト」を本格的に始動し、アプリ内に「ネオローカルフード」の特設ページを新設したようです。

・「DiDi Food」がついに奈良でサービス開始!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000059256.html


「DiDi Food」は2020年6月より大阪府でサービスを開始し、2021年1月に福岡県、2月に兵庫県、3月に広島県、4月に京都府、6月に愛知県、8月に沖縄県、9月に宮城県へとサービス提供網を広げ、この度の奈良県が国内9都市目の展開となります。

・「上場廃止」以外の選択肢奪われたDiDi。ソフトバンクグループ、アリババへの影響は?
https://www.businessinsider.jp/post-247385

 今度の日本のDiDiフードの展開にも影響が出るのか?がまだ見えていないです。

・「DiDi Food」が2022年1月中旬に静岡上陸!!~サービス開始に伴い配達パートナー絶賛募集中~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000059256.html


⑥DoorDash

・DoorDash、15分以内の「超高速」配達をスタート--ニューヨーク市で
https://news.yahoo.co.jp/articles/002528449f415e946eda1d90dac6b15cc0570583

 フードデリバリー大手のDoorDashは米国時間12月6日、家庭に日用品を直接届けるニューヨーク市での新サービスを発表した。まずは同市のチェルシー地区にある「DashMart」の新拠点を利用して、15分以内で「超高速」配達するという。
 こちらの実現のために子会社の通じて、ギグワーカーでなく、従業員を採用しシフトで運営するようです。他の媒体も同様の試みをしていますが、このトライアルがどうなっていくのか?注目です。

・「ホワイトカラーを含む全従業員に配達などの仕事を行わせる」とデリバリーサービスが発表して社内から非難の声
https://gigazine.net/news/20211228-doordash-all-employees-required-food-deliveries/

 社内からは反発も出ているようですが、自社サービスや顧客の理解のためにこういったことを行うのは非常にいいと個人的には思います。横並びのサービスに差別化をしていくのであればこういうマインド的な部分も重要だと思います。




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